欅坂小説

□熱を重ねる
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守屋side



「ねぇ友香〜?」

「ん〜?」

「まだ〜?」

「もうちょっと。」




はぁ・・・。
せっかく友香を部屋に連れ込むことに成功したのに。
ベッドに寄りかかったまま読書をしていて、全然相手にしてくれない。


読書してる時に邪魔すると、あとで静かに怒ってなかなか怖いから、仕方なく我慢する。



ベッドの上でごろごろしながら、ちらちらと友香の様子を伺う。
お風呂上がりで火照った肌と、漂ってくるシャンプーの匂い、まとめられた髪から覗くうなじ。

・・・うん。
エロい。



つい手が伸びそうになるのを必死に抑えて、友香が本を読み終わるのを今か今かと待ちわびる。






・・・と、ふいに友香が頬に落ちかかった髪を耳にかけた。

何気ない仕草だけど、私の心拍数を急上昇させるのには十分な破壊力があった。


後ろから友香に抱きついて、何事かと振り返った隙にキスをした。


「んんっ!?」
驚いたように目を開いてから、すかさずぎゅっとつぶる。

可愛い。
・・・・ごめんね友香、やっぱり我慢できなくなっちゃった。
横目で友香が持っていた本を拾い上げて、テーブルに置く。



「・・・っはぁ、あかねっ?!」

「ごめんね友香、もう我慢できない。」
言ってから、友香の身体をベッドに押し倒す。

「ちょっと!!」
何をされるのか察した友香が慌てて止めに入るけど、今さらだ。

「本当は期待してたでしょ?」

「っそんなわけ・・・んぅ・・・っ、!」
言葉を遮るようにもう一度唇を重ねて、今度はついばむようにする。
キスの合間に聞こえる友香の声が段々高くなっていく。
舌を絡ませながら、ぷちぷちとパジャマのボタンを外してから離れる。

「っはぁ・・・あか、ねっ・・・!」
とろんとした目と、真っ赤に染まった顔。口の端から、どちらのものとも分からない唾液がつぅっと流れている。

「友香、エロすぎ・・・。」
顎を伝って、首筋に垂れたそれを追うように唇を寄せると、びくっと身体を震わせる。


「やっ・・・あかねっ・・・まって!!」

「ごめん、無理。」
胸をちょっと強めに鷲掴みにすると、少し痛そうな声を上げる。
ごめんね。
なだめるように、やわやわと揉みながら、もう片方には舌を這わせる。


「んんっ・・・!!」
友香は手の甲を口に強く当てて、声を我慢している。
物足りなくなった私は、強引に友香の手をどけた。

「我慢しないで?もっと声、聞かせてよ。」
耳元で囁いてから顔を覗くと、涙でいっぱいになった目を向けてきた。

「恥ずかしいよ・・・あかね・・・っ!!」
ぎゅっとつぶった目から、つぅっと涙が零れた。



あー・・・可愛すぎてやばい。

「大丈夫。すぐ気持ち良くなるから。」
言ってから、友香の胸の先端に吸いつく。


「ひぁっ!!あ、か・・・ね!!」

「ん・・・む・・・ゆうふぁ、きもひい?」

「やっ、ぁ・・・んん、しゃべっちゃ・・・だめ、」
舌で転がして、つついて、吸い上げて。
ひとつひとつ、私の与える刺激にびくびくと反応してくれる友香。


触り心地のいいお腹を撫でて腰の輪郭をなぞると、逃げるように腰をくねらせる。
すかさず腰を捕まえて、膝の間に身体を滑り込ませる。

「あか、ね・・・っ!」

「入れるよ?」
そっと入口に指を当てがって、痛くないようにゆっくり指を埋めて行く。
早く早くと言うように、私の指を吸い込むような動きをする友香の中。
焦らさないようにと、一気に指を奥まで入れた。



「ひゃっぁ、あか・・・ね!」

「いっぱい濡れてるから、すんなり入ったね。」

「言わな・・・いでっ、あっぁあ、やっ・・・!」
熱い、友香の中。
一本しか入れてないのに、ぎゅうぎゅうと指を締めつけてくる。
解すように指をゆっくり動かすとびくりと身体を強張らせる。

「友香、もっと力抜いて?」

「んっ、むりぃ・・・っ、」

「しょーがないな。」
指を入れたまま、優しく口づける。
感触を確かめるようにしながら体温をなじませていくと、くぐもった友香の声が、どんどん高さを増していく。
ゆるゆると指を動かすと、すこしずつ解れてくる友香の中。とろとろと溢れる液も、量を増してきている。

そろそろいいかな。
そう思って、友香の好きな所を刺激してあげる。


「あっ、やっ、んん、あかっ・・・そこ、やぁ・・・!!」

「嫌じゃないでしょ?友香。ここ、好きだよね?」
言いながら、指の速度を上げて行く。

「あか、ね・・・っ、あぁあ!あっん・・・!!」
余裕のない友香の声に、私の呼吸も乱れる。


「ふぁ・・・あぁあっ!あっん、あぁっ!!」
ひと際高い声を上げながら、身体を弓なりに反らしてイった友香。

「っはぁ、は・・・ん、あ・・・あか、ねっ、」

「ごめん友香、止まんない。」

「ふぅ、・・・あっ!?」
呼吸を整える間も与えず、私は再び友香の身体に手を伸ばした。
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