欅坂小ネタ集
□小ネタ10 〜してもいい?3〜
1ページ/1ページ
菅井side
理佐の部屋で寝る前のまったりとした時間を過ごしていたとき、事件は起きました。
「昨日知ったんだけどさ。」
「・・・うん。」
・・・・・あー、もう既に嫌な予感しかしない。
「チョコレートプレイってあるらしいんだよね。」
「・・・。」
原因不明の痛みが頭に走って、思わず額を押さえる。
「友香、大丈夫?」
「ちょっと頭痛が・・・。」
「頭使い過ぎでブドウ糖が不足してるんだよ。チョコ食べた方が良いよ。」
「いや・・・今日はチョコはいいや。」
「はい、あーん。」
私の主張も虚しく、理佐が近づいてきた。
「ちょっと!どこから持ってきたの、その溶けたチョコ!!」
しかもその手には溶かしたチョコが入ったボウルが。
「美味しいよ?」
「・・・・・・。」
「ほら、友香。あーん。」
理佐の指についたチョコはつやつやとした光沢があって、美味しそう。
「あーん。」
「・・・・・・・。」
観念して、理佐の指を舐めないように、そっと舌先でチョコをすくい取る。
「美味しいね。」
にこにこと笑いながら言った理佐の笑顔にドキリとしたけど、ここで押し切られたらまずいことは分かっている。
「もっと食べたいでしょ。」
「いや、もうい・・・っ、」
言っている最中に口に指を突っ込まれて言葉が出なくなる。
「んう・・・りひゃ・・・。」
「今日はバレンタインだからさ。サービスしないとって思って。」
なんのサービス・・・?
「私にもちょうだい。」
「っひ・・・や・・・・っ!!」
温かいチョコが首に塗られて、びくりと身体が跳ねる。すかさず理佐の舌が身体を這って、腰のあたりがゾクゾクする。
「美味しい。」
「っ、ばか・・・・っ!」
ぷちぷちとボタンを外されて、あっという間に上半身裸になる。そこにトロトロとチョコを流されては舐められる。
ぺろぺろと舐める姿がミルクを飲んでる子犬みたいで可愛いけど、今はそれどころじゃない。どんどん上がる体温と下半身が恥ずかしい。
「・・・っ、ゃあ・・・!!」
「ここにはチョコ塗ってないよ?」
熱くなっていた下半身を急に触られて、顔に熱が集まる。くちゅくちゅと粘着質な音を立ててそこをいじってくる。
「あ・・・りさ・・・っ、」
「ハッピーバレンタイン。」
「っ・・・ぅあぁぁあっ!?」
その後の事はよく覚えていません。
でも翌朝、理佐が嬉しそうにしていたから、それでいいかなって思ってしまった私は末期です。
END