桃色受け

□禁断な恋
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side:有岡





俺には可愛い弟がいる



そして俺の好きな人



ダメだってわかってる。でも想うことをやめられない


ずっと一緒だった俺と侑李


小さい頃は


『おにぃちゃーん』


『お兄ちゃんはずっと僕のそばにいるよね?』


『お兄ちゃん大好き!』


なんて俺の元を離れなかったのに。


今では俺が言わないとすぐにどこかへ行ってしまって、青春という恋をする年頃に。


そう。


知念には付き合っている相手がいる


許せない


俺の侑李なのに


考えれば考えるほど黒い塊となって表れる俺の独立欲。


だから



侑李「ただいま〜」


ガチャと音を鳴らして玄関のドアを開けて帰ってきた俺の侑李


大貴「……どこ行ってた。」


侑李「涼介とあそんで「また?」え?」


大貴「また、恋人と遊んでたのか?」


侑李「そうだけど…。でもお兄ちゃんには関係ないじゃん!」


大貴「けい…ある」


侑李「え?」


大貴「関係あるから言ってんだろ?」



ビクビクしだした侑李の腕を強く掴んで俺の部屋に行く


侑李「痛い!お兄ちゃん!なんか今日おかしいよ!」


大貴「おかしいのはお前だろ!!なんで俺とずっと一緒にいない?」


侑李「なに、言ってるの。もう僕も高校生だよ?」


大貴「そんなの関係ねぇ!」


侑李「やっ!お兄ちゃんやめて!!」


嫌がる侑李をベットに押し倒して服を強引に脱がしていく


スーっと身体のラインをなぞれば甘い声を出す


こんなに可愛い侑李がアイツに抱かれていると思うとすぐさまめちゃくちゃにしてやりたいと思うようになった


侑李が俺から離れて行くにつれて自分のものにしたい気持ちが高ぶっていっていた


侑李「んっ…ぁ、ダメだよっ、こんなこと!」


大貴「侑李。もう何処にも行くな」


俺だけのそばにいろ


ずっと、ずっと一緒に。


侑李「あっ!んやぁっ…やだっ」


大貴「泣くなよ…」


俺はこんなにも大好きなのに。


愛してるのに、、


吸い付いては痕を付けての繰り返しで侑李の首元は俺色に染まっていく


涙目になりながら感じている侑李がとてつもなく可愛くて愛しくて


侑李「や!!やめてよ!」


大貴「慣らさないと辛いのは侑李なんだよ?」


侑李「こんなこともうやめてっ?僕達、兄弟なんだよ?」


大貴「黙れ」


今、言われたくないんだよその言葉


俺の気持ちも知らないくせにそんなこと言うな


兄弟だから駄目なんて、俺が1番わかってんだよ


でも俺は目の前の現実から背をそむけた。






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