BOOK(編集用)
□第2話
2ページ/3ページ
「おかえり」
ゴミ出しから部屋に帰ると、すでに着替え終わった咲さんが化粧をしていた。
「あれ、咲さんも出かけるの?」
「うん、今日は実家に帰るの」
確か咲さんの実家は俺の家から徒歩15分ほど。
むかし勝利と3人で遊んだことを思い出した。
お互いの家の中間地点に大きめの公園があって…
「まぁこれでいいか…帰るだけだし。ごめんお待たせ」
軽く化粧をほどこした咲さんは、髪をパパっと束ねてリュックサックを背負った。
「荷物くらい俺が持つよ!お世話になったし!」
「じゃあお願いしようかな」
そう言うと軽く笑ってこちらに荷物を渡してくれた。