BOOK(編集用)

□第1話
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「じゃあもうそろそろお風呂入って寝たいんだけど…」

「あっハイっもちろん異存ないです!!」


少し言い辛そうにベッドに視線を走らせる彼女。

二人の男女がこれから寝るという状況で部屋にあるのはシングルベッド。

鈍感な俺でもさすがに気付いた。


「ああああのっ!俺は床で寝るからっ!!」

「え、でも風邪引いたら…」

「丈夫なだけが取り柄の野球小僧だから!大丈夫!!」

「うーん……じゃあごめん、お言葉に甘えさせてもらうね。足伸ばせないと思うけど、よかったら床じゃなくてこのソファー使って」


テレビ見てていいからね、と付け足し咲さんはお風呂に入って行った。

さすがに俺もお年頃なので従姉妹とは言え女性がお風呂に入ってる音には緊張する。

かき消すようにテレビのボリュームを上げた。

まだまだ肌寒いこの季節。

外に放り出されないだけ有り難いと思わなくてはいけない状況で咲さんはここまで気を使ってくれてる。

しかも、自分は使わないからと毛布を渡してくれた。

そのおかげで寒さに震えることなく朝までゆっくり眠ることが出来た。



▶おまけ



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