□2
1ページ/3ページ




??視点



春休みが始まって七日たったある日・・・
春の夜は鍛錬した後はさすがに冷える
川辺にいるんだ、当たり前だ
冷たい風が吹きブルッと体が震えた



「・・・ん?」



ふと、下流の方で何か動いたような気がする・・・
あれは、なんだ・・・?

好奇心で恐る恐る近づいてみた
仮にも、忍びの卵だからな
気配は完全に消してだ



「人・・・?
 しかも、見たことない格好だ」



私と同じくらいの女が変わった服装で
全身びしょ濡れで倒れていた
もっと近寄って意識を確認すると
しっかり息だけは聞こえた

死んではいないようだが、
このままにして置くと確実に死んでしまうかもしれないな・・・

・・・仕方ない

私はため息をつき、意識のない女を抱き上げ家路につくことにした

忍者が嫌う満月が綺麗な日だった




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ