彩雲国物語

□藍シ小説
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この世に一目惚れってありますよね。

私はそれを信じます。

実際、私はそれに近い状態に陥ってしまったのですから。

その方を見るだけで

堪らなく、

どうしようもなく、

抑えられないくらい、

もの凄く、


殺したくなって。


殺したくて殺したくて。


その血管を裂きたくて。


その首を切り落としたくて。


その四肢を切断して磨り潰したくて。


その脳を煮込んでしまいたくて。


その深い緑をした色の目の玉を押し潰したくて。


その藤色の髪を総て燃やしてしまいたくて。


その腹に風穴を開けたくて。


その胸から心臓を捻り取りたくて。


その、貴方の、総てを。


総てを凡てを全てを。


壊したくて仕方が無かったから、

試してみたんですよね。

貴方の


流れ出る赤い血も、


苦しげな呻き声も、


痛みに悶絶する身体も、


痛みと恐怖でいっぱいの頭も、


恨めし気に睨んでくる目も、


汗で張り付く髪も、


剣が突き刺さった腹も、


聴こえる位に脈打つ心臓も、


今は私のためだけに。

あぁ、何ということだ。

未だ嘗てあっただろうか?

こんな快感。

こんな悦び。

こんな愉悦。

こんな快楽。

こんな最高が、未だ嘗て?


昔私を瞬時に拒絶した貴方が、

私を受け入れるところとか、見てみたいと思うんですよ。

死人に口無し。

失せろなんて、言わせませんから。

殺させて下さい。

貴方の全部が、私は愛しい。

殺させて下さい。

私の物になって下さい。

殺させて下さい。

安心して下さいね、貴方が死んでも潔ツ様や秀麗殿はちゃんと面倒見ますから。

殺させて下さい。

死んだら私が食べたげます。

殺させて下さい。

全部を貰い受けます。

殺させて下さい。

骨すら噛み砕き。

殺させて下さい。

私の中で生きてくれなんて、馬鹿げた無理は申しません。

殺させて下さい。

ただ、貴方のすべてが欲しいから。

殺させて下さい。

殺させて下さい。


私は貴方が愛しい故に、


殺したくて、堪らない。


Yahoo!ブログ時代の産物。
本気できちがいですね(笑/えねぇよ…。
多分中一の頃にかいたやつ、かな…?

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