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□Act.5 魔女と使い魔と世界征服
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注意:ファンタジー・異世界



Act.5 魔女と使い魔と世界征服



「いっひっひ、これでまた世界は面白くなるっ」

ようやく発明できたそれは、とても面白そうなものだった。


***



「って、何しやがるんだニャ!」


「何って、生意気な貴族の子を使い魔の猫にしたら楽しいだろうなって」


残念ながら黒猫にはならず、赤毛の猫になったけど。

でも珍しいし、血の色に見えたら良いな。


「(だったら鮮血のアッシュにしろよ)」

「(それじゃあこのシリーズのヒロインとルーク様が成り立たないじゃない)」


テレパシーは置いておいて。





「でも喋れるなら何より。ガンガンこき使うわよ」


「げっ、魔女なら魔女らしくほうきで空飛ぶとかできねーのかよニャ」


「あら、飛行機でこと足りるわ。ほら、歩いて十分、飛んでも八分って知らない?」


そう言うと、ルークはそっぽを向いた。


「だったら、ナナシは薬を作るだけのただの薬剤師じゃんニャ」


「……言ったわね?薬を作るだけだって?」


「だってそうだろニャ。俺を猫にする薬しか、今の所見てねーしニャ」


ふふふ、ルーク坊っちゃんは随分と私を甘く見ているようだね。



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