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□Act.2 家庭教師と本編前と計算
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Act.2 家庭教師と本編前と計算


「だぁぁ。センセー、お手上げぇ」

「ダメですよ、ルーク様。あと一問ですから」


集中力以外は良い線いっているのに、とは思うが、口に出さないでおこう。


「これでも俺、センセーの授業は一番真面目に受けているんだぜ?」


くっ、私が一番と言われちゃどうしようもない。

「……仕方ありません。5分の休憩にします」

「やった!愛しているぜ、ナナシ!」

「ぐはっ」


は、鼻血出るっ!あ、愛しているだなんて、名前で呼ぶなんて!


「またナナシってば、萌え?てやんのー!」


ま、まさかこれは。


「る、ルーク様、図りまひたね……!」


鼻血を押さえるため、ちり紙を鼻に当てる。


「へっ、ひっかかる方が悪いんだっての」


そして、ルーク様はもだえる私を置いて部屋を出て行ってしまった。





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