王道学園物ブック
□容姿だけのD組君
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話を聞いてぇ!と悲願されてしまった。仕方ない。
「君生徒会候補でしょ。生徒会候補はね、現生徒会役員が1人ずつついて相応しいか相応しくないかを見極めるの!」
「なら俺は相応しくないよ。じゃあね」
「ちょっと待って!...ごほん、それでみんなS組兎ちゃんが当たりだって取り合いになっちゃってねー。俺も参加したんだけど惨敗」
何の話をされているんだろうか。
「で、結果俺はD組の君になったのー!今思うと君1番の当たりだね!」
「あのさー当たりとかなんなの俺らって当たり外れ決められてんの」
「うーん...まぁあれだよね。すっごく簡単に言うと可愛い子、かな」
「別に誰でも良くない?なんなの発情期なの」
「俺は万年発情期!」
「あ、はい。ならご飯つくるのお願いしますわ。俺料理出来ないんで。それと俺の部屋には入んないでください。出てってください。寝ます」
全部言った。よし寝よ...
「えー俺の前で寝るとか言っちゃうー?いいよ!一緒に寝よ!」
「お前話し聞けよ!」
「昼食食べる?なら一緒に食堂行こー!俺の料理より食堂の方が安全だよ」
安全ってなんだよ。ゲテモノでも出てくんのか?ってかこいつ話全然聞かないのね。
まぁいいか。お腹減った。
「ん...着替える。出てって」
「はいはーい!りょ!」
意外とあっさりと出ていってくれた。よし、この間に着替えちゃおう。
「おい望月。着替えた」
「もー名前で呼んでいいのに...よし!行こー!俺のオススメはカルボナーラ!おいしーよ」
カルボナーラね。まー俺も好きなやつ。