「個性的な彼らの、日常風景」
□買い物と、ハプニング
1ページ/4ページ
とある日の昼過ぎ。
「………………あ。」
「どうしたんだい、レイチェル。」
「冷蔵庫の材料、結構少ない。
買いに行かないと………。」
飲み物を取ろうと冷蔵庫を開けると、数日前に沢山あった食材がだいぶ少なくなっていた。
さすがに五人もいると材料の減りも早いので、いつも定期的に誰かが買い物へと行っている。
ーーザックだけは荷物持ちとしていつも行くのだけれど。
「あら、ホントねぇ。次は誰が行く?」
暇だし、あたしが行っても良いわよ?と笑うキャシー。
今日は皆、特に出かける用事もなく暇をもてあましているので全員がいる。
ーーーたまには、こうするのはどうかな。
ねぇ、と皆に話しかけると、私はこう提案してみた。
「全員で、買い物に行くのはどうかな?」
皆、少しきょとんとすると、すぐに笑顔に変わり一斉に頷いた。
「それなら、準備をしなくちゃね♪
お化粧直ししてくるわ!」
とドタバタとキャシーはリビングを出ていった。
エディもダニー先生も支度をするようで部屋へと戻っていく。
「ーーーザックは支度しなくていいの?」
と、ソファに座っている彼に話しかけると
「あぁ?買い物に行くだけなら支度なんかいらねぇだろ?」
と返された。
ーーーなんとも彼らしい返答だった。