「個性的な彼らの、日常風景」
□オマケ話
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※キャシー目線
ザックとエディの喧嘩を見ながら、一人ため息をつく。
「(まったく、せっかく良いところだったのに……ザックは空気読めないんだから!)」
いや、もしかしたらわざと……?なんて、あのお馬鹿さんには有り得ないかしら。
エディも大変よねぇ。
いざって時に照れちゃって言えず仕舞いっていうのもあるけれど、変なとこでレイチェルって鈍感なんだから!
「ーーーあら、レイチェル?どうしたの?」
少し思考に浸っているとレイチェルがこちらへ近づいてきたのに気づく。
「………二人の喧嘩を止めてきたの。今はダニー先生が落ち着かせてる。」
ふう、と一息ついたレイチェル。まったく、喧嘩の原因があなただなんて、一ミリも気づいてないのでしょうねぇ…。
いつか、レイチェルが彼らの想いに、自分の気持ちに気づくまで、私は見物人としてじっくり楽しませてもらいましょ♪
クスリ、と笑いを溢すとレイチェルが不思議そうな顔をして首を傾げる。
「フフッ、何でもないわ!
さぁ、あのお馬鹿さんたちは放っておいて、帰りましょ?レイチェル!」
「…………? うん。」
おい、置いていこうとすんじゃねぇよ!
待ってよ二人とも!なーんて声を聞きながら、歩を進めた帰り道。
ついてくるレイチェルをちらりと横目で見て、これからの退屈しない日常を想うと、また口元が緩むのを感じた。