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□ほのかに甘くて優しい
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惚れ薬をウィーズリー・ウィザード・ウィーズで購入した日から一週間になろうとしてる。

夏休み休暇だってもうすぐ終わっちゃう・・・。



作ってはみた、
惚れ薬入りのカップケーキ。
全部に入れないで、ひとつだけにした。
もちろん、フレッドとジョージの作った惚れ薬だし、効かないわけがないのは知ってるんだけど・・・。。


今は、ハーマイオニー、ハリーとロンの家にお泊まりに来ている。暖炉の前で4人でいる今が試すチャンス。




「ね、皆カップケーキ作ってきたんだけど・・・良かったらどうかな?」

ハーマイオニー「本当に!アヤメの作ったカップケーキ!ぜひ食べたいわ!!」

ロン「僕丁度お腹空いてたんだぁ、」

ハリー「僕も!」

「良かった!これがハーマイオニー、こっちはハリーよ。」



良かった!
2人には普通のカップケーキを、そしてロン。貴方には申し訳ないけど惚れ薬の効果を試させてちょうだい!!


「ロン、アナタのはこれよ。」



ドキドキしてきた。

大丈夫かしら、私変な顔してない?

これを食べたらだって、そうでしょ?

そんなことを思いながら、ロンにカップケーキを手渡そうとしたのに、ロンの目の前で私の手からカップケーキが消えた。



ジ「やぁアヤメ達!!来てたんだ!」

フ「カップケーキ?アヤメが作ったのか??」



なんてタイミング!
お店は!?
そして、なんてこと。

とりあえず青ざめた顔のまま、2人に挨拶をしたけれど。それどころじゃないの。
だってフレッドの手に持っているのは私のカップケーキ、惚れ薬入。


ど、ど、どうしよう!!



ハーマイオニー「ええ、アヤメが作ってきてくれたからみんなで食べようかって」

ロン「そうなんだ、だからフレッドそれを僕に返してよ。お腹空いてるとこなんだ!」



ロンがフレッドの持つカップケーキ目掛けて飛びかかってる。

よし、いけ!ロン!!
取り返すのよおねがい!!!
だってだってだって、
まだ私、心の準備出来てないの!!!



青ざめた顔のまま心の中で必死に応援してみる。



ハリー「うん、美味しいよアヤメ!」

「え、あ!ありがとうハリー。」



美味しいって言われると嬉しいな。
そんなことを思って、ハリーと笑い合った時だった。




ロン「あ、おいフレッド!!」

フ「んーうまい。アヤメ美味しいよ!」

「えっ、!?」

ロン「ちぇ。アヤメ、フレッドに食べられちゃったんだ。カップケーキまだある?」

「フレッド!!?なんともないの!?」




あーー!どうしよう!!
フレッドが食べちゃった・・・
ロンに、試してやろうなんて考えた罰だわ。。




「あの、フレッド・・・、それからロン。ごめんなさい。私それに惚れ薬を混ぜたの、と言ってもロンのだけにね。だからフレッド大丈夫?」




全員がフレッドの持つケーキと、彼を交互に見ている。


あー神様お願い。
大丈夫だよ、
ケーキを間違えたんだょ。
って微笑んでちょうだい・・・








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