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□可愛い彼氏
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「待って!ロン、ちゃんと話して!」
ロン「いい加減にしろよアヤメ!言わなくたってわかってるんじゃないのか!」
「わからないから聞いてるのよ!だからちゃんと・・・っ」
ロンの腕をつかもうと伸ばした手は、彼の腕をつかむことなく虚しく空を切った。
なんでこうなったのかな?
なんて言われたんだっけ?
手を引っ込めることもなくそんなことを考えていると
ロン「君ってば!!こんな時にもセドリックのことを考えているんだろ!」
「セド、リック・・・??」
ロン「とぼけるなよ!別れるつもりなら僕からふってやる!別れよう」
「え、」
全く話についいけない。
ロンはなんて言ったの?ようやく引っ込めた手を胸の前に持ってきた。
なんでか胸が苦しくて吐き気がする。
ロンは吐き捨てるように別れを言い切ると、ドスドスと男子寮の階段を上がっていってしまった。
気が抜けてその場に座り込む私を、ハーマイオニーとハリーがソファに座らせてくれた。
ハ「あの、あのねアヤメ。さっき私達図書室にね、あなたを呼びに行ったの。その時に見てしまったの。セドリックとあなたが・・・その、キスをしてるところ・・・」
「き・・・す?」
ハリー「そうなんだ、それでロンが怒って。」
ハ「でも私たちセドリックの背中しか見えなかったし、違うんじゃないかってロンに言ったのに!!」
ハーマイオニーは、勘違いなんでしょ?といいながら私の背中をなでて落ち着かせてくれる。
ハリーも困ったように笑った
真っ白になった足りない頭で、先程の図書室での出来事を思い出す。
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