ジョージと彼女
□俺の方が好きだよ
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「ねージョージ?」
「んー??」
「えへへ、大好きだよ」
「俺は愛してるよ・・・アヤメ」
大広間の夕食の時間。
ようやく彼らと過ごす一日が終わった。いや、同じ寮なんだから・・・もう後少し付き合わなくてはいけない。
そんな俺は、フレッド・ウィーズリー。
夕ご飯を食べ終え、どっちがどのくらい相手を好きか平然と話し合うふたり。今に始まったことじゃないから、最早誰も気にしたりしない。
いや、気にしていれば終わりだ。
それに俺たち三人の周りだけほんの少し離れ小島だ。真ん中の席だってのに。
うんざり・・・。本当に(笑)
ん?気にしなければいいだろ?
・・・そうしたいさ俺だって。
離れたいさこの場からね。
奥の方でハリーとハーマイオニー、そして弟のロンが可哀想だというような目でこちらを見てる。
そんな目で見てないで本当に助けてくれないか!?
「んーん!私の方がもっと大好きだもん!」
「大好きの時点で俺に負けてるって認めろよアヤメ。俺は愛してるんだから!」
「もーーー!!埒が明かないわ!」
ほら来た。
毎日よく飽きもせずに同じこと言えるよ(笑)そして最後にこう言うわけだ。
「「フレッドはどっちが1番大好き(愛してる)と思う!?」」
毎日、毎食最後に同じことを聞かれて俺も頭がおかしくなったのかもしれない。
「俺の方が一番二人を好きだよ」
初めての返しに口を開けて固まる2人と、うんざりしたようなロンの顔が遠くに見えた。
ニヤっと笑って談話室に戻る俺の後ろから「フレッドが・・・っ!!!フレッドが私たちを好きだって!!!」と騒ぐバカップル2人に笑いがとまらない。
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