短編
□ハートの卵焼き（じゅりれな）
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
珠玲さんリクエスト じゅりれな姉妹パロです
朝おきたらいつものように二段ベットのしたにお姉ちゃんの姿はなかった。姉妹なのに正反対。玲奈ちゃんは朝起きるのにまったく苦労していない。
階段をおりていくといい匂いがしてくる。きっとこの匂いはホットケーキ。うん、ちょうど食べたいと思ってたんだ。さすが私のお姉ちゃん。
「れなちゃんおはよー」
「あ、おはよ珠理奈。今日は一人で起きれたんだ（笑）」
「ばかにしてるでしょー」
「してないしてない。ほら、朝ごはん出来てるから食べちゃって」
「はーい」
うん。今日のもおいしい。玲奈ちゃんはいいお嫁さんになるね。もちろんあたしのお嫁さんだけどね！！
そう、あたしの好きな人はお姉ちゃんだ。保育園のころから大好きだった。お姉ちゃんが迎えに来てくれる日はまだかまだかと教室の窓に張り付いて待っていたくらいだ。そして園庭に玲奈ちゃんの姿が見えたらすぐに教室を飛び出して飛びついていた。
玲奈ちゃんはいつも優しくて、いい匂いがして、本当に最高のお姉ちゃんだとおもう
私たちの親は共働きで忙しいから、家事はほとんどお姉ちゃんがしてくれている。あたしも部活が忙しくてなかなか手伝えないけど、できるだけ玲奈ちゃんの負担を減らすように打力はしている。そう、支えあう美しい姉妹愛ってやつだ。
「そーいえば珠理奈、明日学校お弁当必要なんだよね？」
「うん。お弁当の日、給食でないよー」
「じゃあ、今日高校の帰りに材料買って帰るね」
「ありがとー！お礼にちゅーしてあげるっ」
「はいはい、バカ言ってないで、学校におくれるよ？」
「え？あ、やばっ！」
セーフ！セーフセーフセーフ！ぎりぎり間に合ったあ！教室に入った瞬間友達が笑って良かったねって言ってくれた
「ねえ珠理奈！明日のお弁当ね、彼氏の分もつくるんだ！」
「うわーノロケかい？」
「ちがうよーでも楽しみ！ハート型の卵焼きとかつくるんだ！」
「へいへいへい。ほら授業はじまるよ？」
あー朝から甘ったるい話聞いちゃったな。胃がもたれるわ。
・・・ハート型の卵焼きか。ちょっとうらやましいかも。玲奈ちゃんに頼んでみようかな。うんそうしよう。決定。あまーい卵焼き作ってもらおう。
そう決めたら授業なんて全く頭に入ってこなくなった。
「れなちゃーーーん！ただいまあ！」
「あ、珠理奈おかえりー。部活おつかれ」
「うん！あのね、お姉ちゃんにお願いがあるの！」
「ん、なーに？」
「明日のお弁当にね、ハート型のあまーい卵焼きいれてほしいなあって！」
やばい、自分で言っておきながら新婚夫婦みたいってニヤニヤしちゃう。
でも、そんなあたしの脳内ノロケは、玲奈ちゃんの一言で終了した
「え、卵切らしてるのわすれてて買ってきてないんだよねー、、、、」
「ええええええええええ！！！！！」
ああ神様、どうしてですか。今日も授業がんばったのに（お弁当のこと考えてニヤニヤしてたけど）部活だって一生懸命やったのに（後輩にお姉ちゃんの話してにやけてたけど）！！！
ごめんね、っていう玲奈ちゃんにうん、、いいよとだけ返してテンションだだ下がりで夕ご飯を食べて部屋に戻った。
あー、卵焼き、、、ハート型の卵焼き、、、、夢にも出てきそうだよ。くそお。今日卵焼きの話してきたあいつ、許すまじ。ふん。もう寝てやる。まだ９時だけど。ふて寝だふて寝
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「珠理奈、起きて。学校いかないと」
「んぅ、、、？あ、お姉ちゃんおふぁよう」
「お弁当と朝ごはんできてるよ」
ああ、お弁当、、、、作ってくれるだけですごくうれしいのに、昨日は勝手に落ち込んじゃって悪かったな、、、
「ありがとう。ごめんねお姉ちゃん。ハートの卵焼きなくても、お姉ちゃんが作ってくれたってだけで、すっごくうれしいよ」
「っ、、、///」
ん？あれ？今玲奈ちゃん照れてる？え、めっちゃ可愛いんだけど。なにこの生き物
「は、はやく朝ごはんたべないと遅刻するよっ」
「うん」
すっと首をのばして、玲奈ちゃんのほっぺにキス。これは妹の特権ってやつ。
玲奈ちゃんは真っ赤になって、バカってつぶやく。ああもう可愛い！
そんなこんなで幸せの絶頂で登校したあたしは、お弁当の時間にさらに絶頂の絶頂にたどりついた。
ハート型のニンジン、ウインナー、ごはんの上の海苔までハート型に切ってある。そしてメッセージカード
『珠理奈、大好きだよ。召し上がれ。残さず食べてね』
帰ったら、今度は口にちゅーするんだっ！絶対する！残さず食べたご褒美だもんね。
リクエストありがとうございました！シスコン珠理奈ちゃん書いていて楽しかったですｗ文章力の問題でご要望に合っていない点が多々あると思いますすみません。こんな管理人の駄文でよければまたリクエストお願いします！