無条件の愛

□秋雨
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長い夜の色の結われた髪を撫でる。そうしてやると華奢な肩が震える。

ひどいよ、提督。

ぽつりと呟き時雨を落とす。この雨はいつ止むのだろう。




司令室の窓から海を見るのが私の日課だ




この鎮守府は太平洋戦争の時に私の大伯父が司令を出していた場所。深海棲艦が現れてから私の伯父が使っていたそうだ。そして兄に継がれた。

その兄は先週の水曜

戦死した

兄は立派な指揮官だったそうだ。


大きな痛手を負った政府は私に召集をかけた
女性提督なんて初めてで国会では論争が繰り広げられたらしい。
だが性別なんて指揮する上で関係ないと言った若い議員の一言に過半数の議員が賛成し、私は見事提督となったわけだ。
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