嫁姑戦争

□嫁姑戦争@
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お手並み拝見


兄さんとは違って一般的な学生である僕がイーストシティにいられるのは学校が休暇の2週間だけだ。

ここですでに1週間過ごしてみて分かったことがいくつかある。

まず、軍での兄さんの立場だ。
国家錬金術師である兄さんには始めから少佐の位が与えられた。しかし、いくら体術や錬金術が使えるといってもまだ兄さんは子供でもちろん軍の訓練も受けたはないので少佐でありながら下士兵とともに軍事訓練を受けることになった。
僕としてはこんな子供がいくら国家錬金術師とはいえ少佐だなんてよく思わないヤツもいるだろうし、何より悪い大人が寄り付かないか心配だが本人は自分は新人だからどんな仕事でもするぞ!と意気込んでいる。

次に、兄さんの後見人であるロイ・マスタングという男だがどうやら相当の切れ者で実力でその地位まで上り詰めたらしい。

最後にロイ・マスタングはかなりの女たらしらしい。
そんな人が後見人で兄さんに”遊び”を教えなければいいが第一兄さんにそんなことができるわけがないし、女性が少ない軍にはそういう趣味の人がいるとよく聞くが、それほどの女好きが兄さんに手を出すこともなさそうなのでひとまず安心だ。
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