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□愛してるのに、愛せない
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「「サラミちゃん…」サラミ」
エレン。
サラミの事を想って切ない顔をする貴方を
私は、見たくない。
「…早く、行かないとご飯食べれない
しっかり食べなきゃ早死にする」
「っ、またそれかよ!」
そう言って自然に笑う笑顔、
今だけは、この私のモノ。
ねぇ、エレン。
これ以上、あの子を想うのなんて…
そんな苦しい恋、やめてしまえばいい。
「…その、…サンキュ」
しんみりする貴方に
「… 私は、何もしていない。エレンの、思い過ごし」
ふ、と笑って見せれば
「っ、なんなんだよ!」
怒ったように追いかけてくるから
食堂までの距離が、追いかけっこになった。
愛してるのに、愛せない
(( 貴方にとって "女" になれないのなら
"幼馴染み" なんて立場、私には要らなかった ))
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