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□愛してるのに、愛せない
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「おい、ペトラ…」
呼び止められて振り向くと
そこにいたのは、大好きだった人。
「!兵長…何でしょうか!」
「……」
何も言わずに、黙るリヴァイ兵長。
そんな顔で、見ないでほしい。
忘れかけていた "あなたを好きな気持ち" が、振り返してしまうから。
「…す…「?おう、ペトラここにいたのか」…オルオ」
「あ、オルオ!丁度今、探してたところなの」
そう言って駆け寄れば、笑顔で私の頭を撫でる優しいオルオ。
こんな優しいオルオを、私が傷つける訳にはいかなくて。
「…では、兵長失礼します!」
だから、大好きだったあなたに背を向けて、
「来いよ」
なんて両手を広げて待っている
愛したい、大切な人の胸に飛び込んだ。
愛してるのに、愛せない
(( もっと前に気持ちを伝えていたら
なにかが、変わっていたのかな… ))
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