Series

□みっかめ
1ページ/1ページ




寝る前に寛ぎながら、ジャンと一緒に

今日あったくだらないことを話す。



ジャンとは大分、打ち解けられたと思っている。



カシャン、と小さな音をたててカップを

流しに置いて戻ってきたジャンに声をかける。




「ねぇ、ジャンボ!」



「何だ」




ジャンが再度、頬杖をついて机に座った。



「お母さんとミカサ、どっちを選ぶの?」




私の唐突な質問に、彼は目を見開く。




「なっ…何で母ちゃんが出てくんだよ!

それに、俺はミカサより…っ」




「え、ミカサより…?」




゙ 他の誰が好きなの ゙

聞こうとした瞬間、ジャンがそれを遮る。





「何でもねぇよ! ミカサは好きじゃねぇ!」






くしゃり、私の髪ごと頭を撫でて



「…んな事より、サラミ明日も早ぇんだろ」



「でも、知りたい…」



ジャンを見上げると、サッと目を逸らされた。




「いーから、さっさと寝ろ」



そう言って私の背を、優しく叩いた。




みっかめ


(( ジャンが、何となく、解りはじめた))


( 今日はジャンにくっついて寝ようかな )

( な、っやめ、やめろおおお!!! )

( 冗談だってば )

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ