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□みっかめ
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寝る前に寛ぎながら、ジャンと一緒に
今日あったくだらないことを話す。
ジャンとは大分、打ち解けられたと思っている。
カシャン、と小さな音をたててカップを
流しに置いて戻ってきたジャンに声をかける。
「ねぇ、ジャンボ!」
「何だ」
ジャンが再度、頬杖をついて机に座った。
「お母さんとミカサ、どっちを選ぶの?」
私の唐突な質問に、彼は目を見開く。
「なっ…何で母ちゃんが出てくんだよ!
それに、俺はミカサより…っ」
「え、ミカサより…?」
゙ 他の誰が好きなの ゙
聞こうとした瞬間、ジャンがそれを遮る。
「何でもねぇよ! ミカサは好きじゃねぇ!」
くしゃり、私の髪ごと頭を撫でて
「…んな事より、サラミ明日も早ぇんだろ」
「でも、知りたい…」
ジャンを見上げると、サッと目を逸らされた。
「いーから、さっさと寝ろ」
そう言って私の背を、優しく叩いた。
みっかめ
(( ジャンが、何となく、解りはじめた))
( 今日はジャンにくっついて寝ようかな )
( な、っやめ、やめろおおお!!! )
( 冗談だってば )
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