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□いちにちめ
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訓練が終わった後、部屋へと向かっている
ジャンを見つけて駆け寄る。
「ジャンボ、おつかれ様!」
「おー…ジャン、だからな。」
いつも怒るジャンにしては珍しく、優しく訂正する。
そんなジャンに、タオルをかけてあげると
「何だこの、懐かしい、匂い…
なぁ、サラミ! これ、誰のタオルだ」
ジャンが夢中でタオルの匂いを嗅ぐ。
「?私の、だけど…」
「…そうかよ。」
「外に干したから、お日様の匂いかな?」
ニコリ、笑えばジャンが納得したように頷いた。
「そういえば、母ちゃんもよく外に干してたな…」
「そっか…ねぇ、ジャンボ。
お母さんに会いたい?」
「あ、会いたくねぇ!」
いちにちめ
(( ジャンボは、すぐ赤くなる ))
( お母さんが好きなのね )
( ちちち、違ぇ!)
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