short

□最悪だ
1ページ/1ページ








ああ……



俺は考える。


俺は、思い出す。






「はぁ…っ、」






今日の、あいつの姿を



エルヴィンのミスで、



練乳を頭からかぶって呆けていたあの顔を…


俺は、思い出す…



「っ…く、ぁ」




自身を擦る手をはやめる。








―――― コンコン、


「…兵長?」


 

いま正にフィニィッシュを迎えようとしていたした時、

頭に思い浮かべてた奴の声が響く。
 




手は止まる。



それと同時に、扉が開いた。






「へ…いちょ…う」


「ちっ…勝手に開けてんじゃねえよ」




情けねぇ姿を、見られちまった。



パタン、と扉の閉まる音が聞こえて
あいつが出ていったと安心していれば
耳元でささやく声。

 



「兵長も、そういうことするんですね?」


「な、っ…お前!」


「さ、リヴァイ兵長!
続きしていいですよ?」
 



ニコニコと笑いながら俺を見るこいつに
苛立ちが募る。





「…出ていけよ、」


「そういうこと言うんだ!
…皆に、言っちゃおうかなー?」




俺を振り向いて、
自慢気な顔をするサラミ。



「ちっ…」


仕方なく、そのままだった手を
再度、上下に動かす。




「ふうん…。リヴァイ兵長って、
見られて感じるんだー」


「っ、サラミ…」




ニヤつくこいつに文句を言う余裕はなくて、
ただ黙って自身を擦る。




「はぁ…、っく、」



「兵長、いきそうなの?」



「っ、ああ…」





サラミの問いかけに素直に頷けば
彼女が嬉しそうに笑う。




「…かけてもいいよ」




ふわり、微笑む彼女に俺は耳を疑う。




「は?」


「だから、かけてもいいよ?
まるで…今日のお昼みたいよね?」




笑う彼女にソレがかかったところを想像し、俺のモノは質量を増す。



「あー、兵長でっかくなった」


「ちっ、うるせぇ…」



俺のをツンツンとつつくサラミ。
つくづく緊張感のねぇ奴だ。



「っ…で、る」



小さく呟けば、サラミ は
擦る手を更に速める俺を見て
優しい笑みを浮かべてる。



俺からでた白濁のソレは
サラミの顔に、しっかりとかかっていた。



「ふふ…。
リヴァイ兵長、ごちそうさま」



顔に飛んだ白濁のを
指で掬ってペロリと舐めたその仕草に
俺の背に、何かがぞわりと駆けた。



「じゃあ、お休みなさい。

また、明日ね…リヴァイ」



ニコリ、笑ったサラミが、部屋をでた。


力の抜けた俺は、その背を
横になりただ見つめるしか出来なかった。






最悪だ



(( 弱味を握ったアイツは、
   俺を、どうするのだろうか ))



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ