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□この手を
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「壁中人類の死滅と…
エレン、そしてサラミちゃんの引き渡しだ」
私の、知らない彼が
迷いの無い目で、アルミンを見る
「もう、大丈夫みたいだ。
君達は大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」
ねぇ…あなたは、誰?
「…これで最後だ。 僕らと闘うのか、
サラミちゃん、キミが選んでくれ」
いつになく強い眼差しを私に向け
スッと手を伸ばす彼に、思わず見惚れた。
「…ベル、トルト」
「、ダメだ!」
「サラミ、やめろ!」
彼の手を取ろうと手を伸ばす私に
アルミンとエレンが叫ぶ。
そんな二人の叫び声よりも大きく、
ベルトルトの声が耳に入った。
「サラミちゃん、僕はキミが好きだ。
だからこそ…一緒に、来てほしい」
瞬きをすると同時に、私の頬に涙が伝った。
この手を
(( 掴んだ先に待ち受けるは、幸か不幸か ))
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