short

□Goodbye my Love
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「っ、お願い…、目を開けて……」




「よせ。もう…死んでるだろ、」





次々と、荷台から投げられていく

同じリヴァイ班だったメンバー達。



そのうちの一人だったオルオ・ボザドは

サラミの想い人だった。





「でも…っ、でも、

オルオは、死なないって…っ」




まだ少し、暖かさの残る頬に 手を添える。




『お前が死んだら俺も一緒に死んでやるよ』


『ま、俺がやられてお前がやられないなんて

そんなことは まず無いだろうからな』




そう言って私を見て、ニヤリと笑った彼を思い出す。





「っ、オルオ…話が違うよ、」





「……おい、サラミ」





後ろを追いかけてくる女型の巨人をチラリと見る兵長。





「っ、兵長…オルオは、


わ…私に、棄てさせてください…」



ぐっ、と涙を拭って兵長に向き直る。




「…あぁ、任せる」





そう言って頷いてくれたリヴァイ兵長に

ありがとうございます、と頭を下げる。





「…オルオ…

あなたの 兵長の真似、好きだったよ。

すぐ舌を噛む、バカなところも…全部」






もう、何も話す事のないオルオに、


最初で最後の、キスをした。




Goodbye my Love


(( 手離す事が出来ない彼のマントを
   いつまでも ただ、抱き締めていた ))


( こんな結末、望んでいなかった… )



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