サガ妄想

□・ドクター・クラインの妄想。
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月並みだけど、ドクター・クラインはレッドの母親のこと好きだったんだと思う。

好きだった人を親友に持って行かれて、もう自分には研究しかないから、何もかもを捨て去って研究に打ち込んだのに、研究成果まで小此木博士に先を越されてしまって。

もうどうでも良いって思ってたところに、ブラッククロスが協力を持ちかけて来た。研究費も底をついたところだったし、自暴自棄になっていたドクター・クラインは違法な薬物の開発や人体改造など、ブラッククロスの悪事の片棒を担ぐことに。

最近様子がおかしいと小此木夫妻に心配されるが、それが余計に苛立たしくて。どんどん悪事に手を染めてしまう。
しかし数年経ち、ブラッククロス内で自身が重要な立ち位置についてしまいそうになった時、ふと我に返る。
シュライクの公園でボーッとしていると、ものすごい可愛らしい少年に話しかけられる。事情も素性も知れない汚いオッサンを心配してくれる少年に、ドクター・クライン一目惚れ。
こんな子と生涯を過ごしたい、この子に恥じない人間になろう。そのためにはブラッククロスから抜け出して、一からやり直そうと心に誓ったところで、その少年が小此木博士の息子だと知って。よりいっそう小此木博士を憎むことに。

小此木ぶっ殺して、あいつが持っているもの全部俺が貰ってやる!って決意を新たにしたドクター・クラインはより強い改造人間など作り出し、ブラッククロスそのものを乗っ取り、とうとう小此木博士を殺したのではないかと。

だから本当はシュウザーにレッドを、生きたまま自分の元に連れてこいって命令したんだけど、シュウザーが妹の方と勘違いしたんだと思われる。
あと母親に関しては、やっぱり小此木博士を虐めるのために生かしておいたのかな?
ドクター・クラインの中には、もうレッドの母親に対しては何の情もないと思うので。




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