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□4 幸せの連続
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あの後の昼休みは
中庭で2人でお弁当を食べながら
さつきに質問攻めされて
大変だった。

私は赤くなりつつも
一通り話し終えることが出来た。

“へぇー あの赤司くんがね…”

(これは…
みんなに報告だわ‼)

何か考え込んでいる彼女に
『どうかした⁇』
と聞くと、
「ううん、こっちの話‼」
と楽しそうに笑いかけられた。

「よかったね。すみれちゃん‼ 赤司くんて、中々女子と話さないのに…
すみれちゃんのこと、
特別なんだねーっ、きっと‼」

と言われ、“そんなことないよ…!”と言いながらも口元が緩んでしまい、

「もーっ、かわいいぃぃ‼」

と朝のように抱きしめられた。



…待ちわびた放課後がやってきた。
(あぁ、どうしよう…‼)

すみれは、とてもじゃないが 普通に待つことなどできなかったので、
お気に入りの本を読んで
心を落ち着かせることにした。


(この本を読むと
小さい頃の記憶がよみがえって
何だか、なつかしい気持ちに
なるな…)


そう思いながら
落ち着きを取り戻していくのを
自分でも感じていた。
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