□ブックタイトル
♤新宿の吸血鬼♤
□執筆開始日
2016年03月31日
□カテゴリー
小説
BL
□概要
何を探しているんだい?
鼻を黒く染める幼い少年に俺はそう問いかけた
少年は目に涙を溜めて答える
かぎを……おとされて………
そう…可哀想に……
俺はそう言いながらも少し笑っていた
しかし少年はそんな俺に気づかずにまた鍵を探す
汚い泥の溜まった溝のなかに少年の白い手が触れて汚くなる…
いつまで探すんだい?
みつかるまで……
でも、もうすぐ暗くなるよ?
そしたら怖い吸血鬼に襲われちゃうかも
冗談交じりに脅かして見ると少年の目に余計に涙が溜まる
しかし少年は手を止めなかった…
…じゃあ、お兄さんも一緒に探してあげるよ
夕暮れの道路で吸血鬼は笑っていた
□読者へのメッセージ
新宿で噂される吸血鬼…
その噂の真偽を確かめるために真夜中、人気のない路地に入った臨也は……
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