おそ松さん

□松野家次男恋愛奮闘記
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ー誰か、誰でもいい…本当の私を見つけてー

カラ松 「えっ…?」

俺は松野カラ松、俺は今とてつもなく混乱している。その理由は…俺の夢の中に学校の高値の花だと言われている、北条うきが出てきたからだ。正確には北条うきそのものが出てきたわけではなく、声だけだった。そもそも俺は北条の容姿を全く知らない、声は学校の放送などで聞いたことがあった、なにかとても意味深なことを言っていた気がする…

おそ松 「ふぁ〜、アレ?カラ松お前演劇部の朝練あるんじゃねーの?」

演劇部、そうだ今日は1年が見学に来るんだよな。確か、北条1年だったっけ……ん?おそ松今…なんて、

ーガバッ!ー

おそ松 「はは〜ん、もしかして…お前……寝坊?w」

やばい、おそ松のゆう通り俺はいわゆる寝坊とゆう状況にたたされている、このままだと『遅刻』してしまう…!!

おそ松 「まぁ、早くいけよー。あっ、担任に俺休みって言っといてー、じゃおやすみー」

どうしよう、福部長である俺が遅刻なんてことしてしまったら…

おそ松 「…」

どうしよう…とりあえず、よっ!用意しなければ…!

おそ松 「あー!もう、俺がチャリのせてやるから!早く用意しろ!」

カラ松 「ほんとか!?兄さん!ありがとう!」

おそ松 「へいへい、ほら早く用意しろよー。はい、いーち、にぃー…」

カラ松 「兄さん!できたぞ!」

おそ松 「はやっ!」

カラ松 「えへへー」

おそ松 「笑ってねぇーで、行くぞー」

カラ松 「おう!…あ、兄さん!その前に!」

おそ松 「あー、あれな」

カラ松
    「いってきます。」
おそ松 

……学校……
カラ松
  「間に合った…」
おそ松

カラ松 「兄さん、ありがとう!!良かったら演劇部見学来ないか?」

おそ松 「あー。暇だし、行くわ」

ータッタッタッー

廊下を走りながら、おそ松ってやっぱり兄さんだなって思った。紹介がかなり遅れたが、おそ松とゆうのは、俺の兄、松野おそ松のことである。兄弟はあと四人、かわいい弟たちがいる。俺達は、世にも珍しい六つ子なのだ。

部長  「松野!良かったちゃんとこれて、遅いから心配したんだぞ?」

カラ松 「ハイ!すいません!」

部長  「良い返事だ!今回の舞台はお前が主役だからなー。頑張れよ!」

カラ松 「はい!」

おそ松 (へー、こいつ主役なんだ。)「カラ松ー、頑張れよー」

カラ松 「おう!」

俺や部員のみんなはカーテン裏に隠れた。

ーガヤガヤガヤー

どうやら一年生が入ってきたみたいだ…少しの不安と緊張が降ってくる、カーテンの脇からそっと外を見た。そこには、たくさんの一年生たちのキラキラした瞳があった。その隣にはおそ松がいた。俺は部長やおそ松の期待に応えたい…役になりきれ…!

[それでは始まります。演劇部で、シンデレラ]

ーブー…ー

王子 「あぁ。姫よ、どうして逃げてしまうのですか?」「私のことがお嫌いですか?」「私の瞳に映るのはあなただけです。」

ーザワッー

演技が始まった瞬間俺に視線が集まったことを自然と感じた。楽しい。楽しいな。

おそ松 「すげぇー。…でも、」

「あの王子役の人かっこ良くない?」
「めっちゃキュンキュンスルー!」

おそ松 (ムカッ)「まぁ、ホントのことだからな。…おっ。」

ここだ…ここがこの劇で一番大事なところ…ガラスの靴をおいていなくなってしまった姫をさがしている時、姫が恋しい王子が発する一言…俺が一番練習したとこ…

王子 「私はあなたを心から…」

舞台の中央から最後のセリフをはなつとき…ふと、一人の少女と目があった…

王子 「愛しています」

ーパチパチパチパチー

無事劇が終わり心臓の部分に手を当てる。少しの違和感をかんじる、いつもなら、劇が終わったあとは胸に手を当てると心臓の音はゆっくりと元に戻るはずなのに…もう一度胸をさすり俺はおそ松のもとに急いだ。

カラ松 「兄さん…」

おそ松 「どうした?失敗でもしたか?あっ、そういえばメッチャクチャかわいい女の子がお前の事探してたけど、」

かわいい…女の子…?心当たりがない。俺は女の子の友達はいないし…そんなことを考えていたら、

??  「あの…」

カラ松 「えっ?」

声をかけられた。耳を真っ赤にさせながらうつむいている少女だった…彼女はうつむいていた顔をおれにむけた、そう…その少女は、

??  「とってもカッコ良かったです!あっ、あの…さようならっ!」

目があった少女、北条うきだった……
顔がまっかのままニコッとわらって去っていった彼女を見て

不覚にも俺は彼女を『好き』になってしまったのだ。
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