◎友達でいられるなら

□#02
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里英ちゃんを指原さんに
預けた私たちは街灯の中を
ゆっくりと並んで歩いていた。

コツコツとヒールの音がする。


「由依は…今なんの仕事してるの?」


「えっと……カフェ店員」


私の答えに「ふーん」と
興味なさげに相づちをうつぱる。

いやいや
あんたが聞いてきたんやん!

思わずツッコミたくなるわ。


「文集」


「へ?」


唐突にぱるがそんなことを呟いた。


「文集って…高校の?」


「そう。何て書いたっけかなって」


「何が?」


「将来の夢」
 

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