タロット ガッシュ

□タロットガイド
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「金色のガッシュ!!」は知っているけど「タロット」は知らない……という方のために

 タロットとは、78枚で1組のプレイングカードのことです。

 大アルカナと呼ばれる22枚の絵札と、小アルカナと呼ばれる56枚の数札と人物札に分けられ、小アルカナのうち16枚の人物札は、コートカード(宮廷札)とも呼ばれます。
 棍棒、剣、聖杯、硬貨のラテン・スートが使われます。
 
 タロットの起源は、15世紀の北イタリア。イスラムから伝わったトランプの原型に寓意画を加えた遊戯札、というのが最近の研究の結論です。
 その頃のタロットは貴族が注文して作らせた贅沢品で、職人の手描きによる細密画に金箔や銀の装飾が施されていて、大変に豪華なものでした。
 当時のカードを復刻した「ヴィスコンティ・スフォルザ版」は、鑑賞用らしく大判で、カードにタイトルやローマ数字がついていませんし、絵札に塔と悪魔がなかったり、信仰と希望と慈善の徳目が加わっていたりします。人物札も女騎士や侍女を含めた6人組です。

 16世紀頃から18世紀にかけて、タロットは木版や銅版で印刷されて広まります。トランプと同様にゲームや賭博などの庶民の娯楽に使われました。
 17世紀にフランス各地で制作されたタロットの総称が「マルセイユ版」です。
 いわゆる伝統的なタロットで、絵札と人物札にはタイトルと順序を示すローマ数字が付けられました。
 マルセイユ版に描かれた絵の構図は200年以上もほぼ変わらず、それ以降のタロットの基礎になります。

 タロットが占いに使われ始めたのは18世紀の後半からです。エジプト起源説が唱えられて、占星術の七惑星や黄道十二宮などを当てはめ、カードの順番が入れ替えられました。
 19世紀には神秘主義の影響を受けて、大アルカナ22枚がヘブライ文字22文字とカバラ(ユダヤ神秘主義)に対応されました。大アルカナ、小アルカナというのも、この頃に付けられた呼び名です。
 そして20世紀に魔術結社「黄金の夜明け」の理論から「ウェイト版」が作られました。
 ウェイト版は、カードの意味に合わせて数札にも絵が描かれていて覚えやすく、タロット占いの教材によく使われます。

 マルセイユ版は「正義」が「VIII(8)」で「力(獅子)」が「XI(11)」、数札はトランプのようにスートの数。
 ウェイト版は、「力(獅子)」が「VIII(8)」で「正義」が「XI(11)」に変更され、数札もすべて絵札。

 最近のタロットは「マルセイユ版」か「ウェイト版」を基本に、新しく描き起こしたものが主流です。
 例えば、マルセイユ版に描かれている人物を「猫」に置き換えたものや、ウェイト版をCGで写実的に描き直したもの。
 いろいろな絵柄があるので、好みで選んでよいと思います。

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 大アルカナと小アルカナについて

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