タロット ガッシュ

□19 太陽
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地上のすべてを照らす光。

タロットでは、正面を向いた大きな太陽と双子が描かれる。太陽からは光を表す直線と熱を表す波が出ていて、双子は細長い石垣の前に立ち、互いに手を差し伸べている。

このカードが象徴するのは、あらゆる生命の喜び。
成功と祝福と誕生、明るく活力に満ちた状態を表してる。
真昼の太陽は地上のすべてを支配する。

この「太陽」にあてはめるのは、アポロ。天道虫にそっくりな魔物のロップスのパートナー。

まあ、その名前からして太陽神、これ以上に「太陽」を体現する人もいない。

太陽神アポローンは、羊飼いを守護する牧畜の神、竪琴を手にとる音楽と詩歌と芸術の神、光明を司る太陽の神、疫病の矢を放つと共に病を癒す医術の神、神託を授ける予言の神。

永遠に若く美しく、地上のすべてを愛し愛され、生を謳歌する神。

すべてにおいて恵まれた青年アポロが望むのは、自由な旅人であること。
「ロップスと旅していると楽しいんだ。いい旅の道連れができたよ」

時に、ロップスが走る方向を旅の行き先に選ぶ彼は、いっそ身勝手なほど「太陽」らしい。


アポロ

自由な旅人。

アポロは家柄も財産も容姿も能力も、すべてにおいて恵まれている。
だからこそ自由に旅を楽しみたいと、魔物の力や戦いに捕らわれることがない。
アポロの言動は、高い空からすべてを見透かしているように超然としている。
それでいて興味を持てば、強引なほど清麿に戦いを迫る。

魔界の王の争いにはこだわりがないのに、清麿への好奇心から戦おうとするのは「太陽」の子供らしさ。その動機は浅はかな気まぐれにも思える。

でも無邪気ではあっても無知ではない。
旅はいつか終わり、魔物は消えてしまう。
自由であろうとするのは、それが無制限ではないから。

だからこそ旅をして、出会い、戦い合う。
「ああ、こんなのは初めてだ… 勝負に勝てなかったのに… 体力も使い果たしたのに… 気持ちがいいや……」

「太陽」の子供は、輝く生命の力の象徴です。純粋に人生を楽しみ、喜びを享受する。
「ロップス、王様になろう」
風の向くまま気の向くまま。旅は人生のように楽しい。良き友と共にあればさらに楽しい。
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