タロット ガッシュ

□6 恋人
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愛し合う二人。

この話で恋人、といえばウォンレイとリィエン。この二人を差し置いて恋人にあてはまるようなペアはないですよね。

タロットの「恋人」はいろいろな描かれ方をされています。

古典的には、一人の男性が二人の女性の間に立ち、頭上のクピドが矢をつがえているもの。
このカードで描かれるのは二者択一。
「選択」の意味がはっきり表れます。

また、楽園のアダムとエバが、知恵の実、生命の実、見守る天使と共に描かれるもの。
このカードは穢れのない男女の理想の姿だけど、「誘惑」や「罪」も暗示されます。

そして、愛し合う男女が描かれているもの。
手を取りあう、見つめあう、口づけを交わす、お互いに抱き合うなど、かなり自由な恋人達。
こちらのカードは「交流」と「調和」。

ウォンレイとリィエンが、どの描かれ方にあてはまるかというと、全部。
どのカードもありです。

「恋人」は相思相愛の二人のカードです。


ウォンレイ&リィエン

相思相愛。
ただ一人を守る王と恋する乙女。

ウォンレイはただでさえ透き通るような美形だけど、リィエンを想うときは柔らかく包み込むように優しく微笑む。
何より、守り抜くと決意した覚悟の眼差しが格好よくて凛々しい。

リィエンは自分の気持ちに素直で嘘がなくて、真っ直ぐに行動する、恋する乙女。
ウォンレイを助けたい一心で一緒に戦うと決めて、傷つくこともいとわない強さがあって。
ウォンレイと一緒にいるときの幸せな笑顔が可愛い。

なんか本当に理想のカップル。

リィエンを大切に想う故に去ろうとするウォンレイが、好きになった人を助けたい、守りたい、というリィエンの想いに応えて、共に戦い守り抜くことを誓う。

そして、いつかくる別れのために「守る王」の姿を心に刻むこと。

これが二人の「選択」。

リオウの呪いをうけて、ウォンレイは「すべてを守る王」にはなれなかったけれど、元より彼の守る王はリィエンのためにあったもの。
すべての人からただ一人を選ぶのが恋。
唯一無二、愛する者を守る王。

そして、ファウードで二人が壁に隔てられてもなお共に戦うことができたのは、リィエンの心にウォンレイの姿があったから。
本の力じゃなくて、心の結びつきが本を介して現れたもの。
お互いを支えあう「双方向の交流」が本によって「調和」する。

「ずっと一緒に」

二人の想いはかなったと思っています。
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