タロット ガッシュ

□1 魔術師
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このカードでは、魔術師あるいは奇術師がその技を披露する。

タロットのあてはめを考えて、最初に思いついたのが、「魔術師」のナゾナゾ博士。

なんでも知ってる不思議な博士。

主人公を導くカード、という意味からは清麿をあてることもできるんだけど、清麿だと真面目すぎて、魔術師のカードが持っている胡散臭さがない。

ナゾナゾ博士は、初登場の場面からして公園の子供達を相手に手品と腹話術を披露してるし。
?マークのシルクハットとか怪しげなナゾナゾとか人をおちょくる嘘とか、ビジュアル的にも似合い過ぎです。

手品というのは、ありふれた物を使ってあり得ないことを起こすもの。
タネもシカケもある奇跡。

「すごいや博士! それって本当?」
「ウ・ソ」

何でも知ってる物知りはその知恵を人に披露したがるものだという。
彼は知識があるだけでなく、その生かし方も知っている。知識の探求とその実践。

「ああ、美しい…… それが敵であれ、成長する光を見るのは心が躍る」
ガッシュや清麿、ティオもキャンチョメもウマゴンも、彼から教えられて成長していく。

「魔術師」は未熟な者に、その技と深遠なる知識を授けるのです。


ナゾナゾ博士

世界の理を知り、剣と杖、杯と金貨を操る魔術師が、その技を披露する。

「私の名前はナゾナゾ博士。なんでも知ってる不思議な博士さ」

彼は何もしてない人だった。
あらゆる本を読み集め、たくさんの本に囲まれて、すべての時間をただ知ることに費やしていた。

その生き甲斐のない、ただ死を待つだけの余生は、魔物のキッドと出会うことで変わる。
「フハハハハ、キッドよ! よくぞ私を見つけ出したな! これで君は、確実に王様へとなれるだろうぞ!」

彼は誰よりも真剣に、魔物と魔界の謎に向き合ってる。
それは、何もしてない人として無為の日々を過ごしていた自分を外に連れ出したキッドのため。
キッドの住む魔界の王を、より良き王とするため。

ナゾナゾ博士のその思いは、誰よりもキッドを成長させた。
「僕は… 博士のようになれたかな? だとしたら嬉しいな。僕は王様になれたんだ」
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