タロット ガッシュ
□17 星
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希望を導く少女。
タロットの「星」は明るい希望や未来を表すカードですね。
儚く小さな輝きが未来を導いてくれるような感じ。
描かれる図像はだいたい共通していて、夜空に光る大きな星1つと、そのまわりに小さな星7つ。
肌も露わな乙女が両手の水瓶から大地と泉に水を注ぐ、というもの。
「星」は「北極星と北斗七星」かな。何の星かはわからないので、あるいは夕空に輝く明星の「金星」か、水先案内人として船乗りを導く「昴」か。
タロットの星が指し示す希望は、星そのものを擬人化した乙女の姿に象徴されている。
未来の可能性を予兆する無垢な少女。
ガッシュの話で少女というと魔物は、コルル、ティオ、パティ。人間は、ジェム、ルシカかな。
希望や導きを表す少女ということで、あてはめるのはパティ。
水属性の術を使うのも、カードの絵柄と似合いますね。
そして可愛い。
「高鳴る胸がドキドキバクバク、周りの空気も震わせてるわ〜 私の美貌がオーラを放出、周りの草木も私にドキドキ そんな美少女、ヴィーナス、天使、女神に妖精、すべてが私にピッタリなのよ! 私は私は パティちゃーん!!」
ふんわりドレスのお嬢様で、可愛い顔してやりたい放題のワガママ娘。
だけどガッシュが大好きで、運命の再会に胸をときめかせて世界中を旅してる。
パティの好意は激しく先走ってるけど、募る思いは純情一途で、夢と希望にあふれてる。
パティを導く希望の星はガッシュ。
拗れて暴走する初めての恋、可愛い。
パティ
星に祈る乙女。
パティは可愛いワガママ娘。
魔界の王を決めるための戦いで人間界に来た彼女は、ただ「最愛の恋人ガッシュちゃんに会う」ことだけを望んでる。
パティの恋は一目惚れ。
素っ裸のガッシュがただ魚を捕っていただけなのに、勇ましい瞳ときらきらの髪とたくましい姿に心を奪われて。
それは一方的な想いだけど、恋に理由なんてない。
まるで星のような直感的なひらめき。
「私のハートがよじれてねじれて悲鳴をあげて、ドックンドックンはじけてる!!」
彼女の胸を捕らえて放さない恋のトキメキを信じて、一途に想いを募らせる。
彼女の愛は水瓶から惜しみなく注がれて、あふれる水のよう。
でも、愛の反対は無関心。
数々のアプローチは届かずに、ガッシュはパティを覚えてない。
だからパティはガッシュを追いかける。
パティが鬼の形相で追いかけるのは、拒まれた怒りや憎しみというよりむしろ執心。
愛に捕らわれ離れがたい激情。
パティの想いは拗れに拗れて悪の手先になるほどだけど、必死になって追いかけたガッシュが「大切なこと」を教えてくれる。
大好きな気持ちが本当の願いを叶えてくれる。
それが彼女を導く最後のワガママ。