one story
□弱虫な僕
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君は知っているだろうか
僕がこんなにも君を欲していることを
君は笑うだろうか
僕が君を想う度胸が張り裂けそうに
なることを
でも僕は言わない
言ったらきっと君は困るから
だってそうだろ?
君が想っているのは僕じゃない
かの地に旅立った彼だ
決して報われないわけじゃない
でも君はこの地を愛してる
離れることはできない
この地から
僕からも
この解釈は
どうせ僕の自己満足だ
だけど
こうでも考えないと
僕は僕を抑えられない
君が彼を想っていても
僕の元に繋ぎとめていたい
ただそれだけなんだ
君の前だと弱虫になる
期待してしまうんだ
君がいつか
僕を選んでくれるんじゃないかって