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□敵とヒーローの戦い
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敵チームは先に建物の中に行くため、わたし達Iチームは核兵器のある部屋に入る

「制限時間まで核兵器を全力で守りきるか、もしくはヒーローを捕まえるかどちらの作戦にしますか?」

「相手は推薦入学者の轟と」

「握力やばい障子くんだね」

「轟くんの個性は確か氷と炎だったはず」

「どっちが氷かわかる?」

「確かねー?見てたときは右が氷なはずだよ!」

「ってことは…凍らせてくる率が高いか…」

「障子くんの個性はわからないな…」

「それはやばいね…」

「残り三分!!!」

「あっもうすぐ時間だねどうしようか?」

「それじゃあ小型無線があるから状況整理しながらやっていこう」

「私は伏兵担当やるよ!!」

「それ大丈夫?危ない気が…えっと…ならこの部屋で伏兵やってよ。もしも、ヒーローチームがここに来た時に捕獲できるように!」

「それいいね!」

「んーじゃ俺が奇襲かけるよ。だから、今からヒーローチームが入ってきそうな場所に待機する」

「わかったんじゃ尾白くんは奇襲かけて!透ちゃんは…この部屋で待機ね」

「輪蛇さんは一番個性が使えるから核兵器をよろしくね」

「個性ね…とりあえず任せてくださいな」

「なら二人で核兵器守ろうね!」

透ちゃんは多分全裸状態でそういった

「それじゃあ…このチームで絶対に勝とう!!」

『オー!!』

尾白くんと別れて私と透ちゃんは部屋に残る

確か…轟という人が凍らせたり燃やしたりできるのか…なら…

私は個性を発動させて蛇で竹馬を作る

「ほぇー…結愛ちゃんの個性って蛇なんだね!」

「そうなんよね、竹馬いる?」

「私竹馬苦手なんだよね」

「そっか…」

てか蛇に乗るとか嫌だもんね…進めたのは失敗したな…

竹馬に乗りながらいろいろ考える

あっ…この作戦でなら…勝てるかもしれない…

私はいいことを思いついたのであらかじめ準備をした
「レディーGO!!!」

オールマイト先生の力強い声で戦闘訓練がスタートした

「透ちゃん大丈夫?」

「今のとこはねー尾白くんは?」

「今奇襲かけるよ…もう少し…」

尾白くんがそう言った瞬間に

パキパキ――――ピシッ―

建物全体が氷に覆われた

「寒っ…二人とも大丈夫!?」

「むっ無理かも…足が…」

「俺も氷にやられた…」

「えぇ!そうか…」

「ん?輪蛇さんは大丈夫なのか?」

「私ね…竹馬に乗ってたから…」

「竹馬!?」

「そうそう、あっ!私のウミで氷溶かせるかも…」

私は急いでウミで透ちゃんの足元の氷を溶かす

「わぉすごいね、」

「足大丈夫?」

「うん!平気よ!ありがと」

「OK!ただ、尾白くんのとこまで行けるかどうか…」

「俺は大丈夫、どうにか二人でできる?」

「うん…」

「大丈夫なはず!尾白くんの分も頑張ろう!」

「…そうだよね…頑張ろう!」

「わかった、なら俺使い物にならないけどこれからどうする?核兵器に辿り着くのも時間の問題だよ」

「…私に…考えがあるの…」

「それってさっき左側の蛇さんがやってたこと?」

「そうだよ」

「ならその作戦をやってみようか」

「一か八か…ね」

私は二人に作戦を伝えた

「おっし!頑張ろう!」

「それじゃもう話すのはやめよう。きっとそっちに向かってるはずだから」

「っ…うん…轟くんなら氷を溶かせるはずだから…少しだけ辛抱してね」

そういってわたし達は話すのをやめて静かにする

…作戦は変更だ…一気に仕掛ける…きっと相手は三人とも氷にやられてると思ってるはず。ドアをあけた瞬間を狙って…

私はウミを構えさせてマンバの接着液を用意させる
まだ、オールマイト先生から終了とは言われていないから。私たちの行動をしっかり見ていてくれているんだと思う

心臓の鼓動を落ち着かせて透ちゃんの顔を見てからドアに視線を移す

バキン――

今だ………っ!

私はウミで、扉を開けた人物を壁に打ち付ける

ダンッ

轟くんの背中が張り付いたのを見てからマンバで轟くんの右手に接着液を打つ

これで氷は出せないはず。そこから透ちゃんが扉から出ていき

障子くんを誘い出してこの部屋に連れてくる作戦になっている

私は透ちゃんが行ったのを確認してから、轟くんを見張る

轟くんは右手が使えなくなったので左手の炎を使ってきた

「あっ…つ…!」

轟くんは接着液を溶かそうとしているみたいだ

「轟くん、それは無駄だよ」

「……………」

轟くんは静かに炎で溶かすのをやめたので轟くんからドアに目線を移動すると障子くんが入ってきた

…透ちゃんは…どこ?

「結愛ちゃーん…ごめんね、捕まっちゃった…」

障子くんの隣から確保テープを巻かれた透明な透ちゃんが出てきた

まじか…あの触手みたいなの…厄介だな…

障子くんは透ちゃんをドアの向こう側に追い出してドアを閉める

正面衝突ですか…やるっきゃないか…

私が深呼吸をすると、障子くんが正面突破をしてきた

させないよっ!

私はウミを障子くんの体に巻き付かせて後ろに吹っ飛ばす

すると

障子くんの触手がウミを噛んだウミは少し怯んで力を抜いてしまう

するりと抜け出して核兵器に向かって走ってくるので、気を取直して#左蛇#で障子くんを壁に打ちつけようとする

だが、私の目の前に炎が飛んできて私の足にかかった
思わぬ痛さに少し後退するが負けじと障子くんに対抗する

もう少しで制限時間…

私は確保テープを用意して、#左蛇#が障子くんを捕まえたと同時に確保テープを巻こうとする

ボワッ

轟くんの炎が私と障子くんの間に入ってきて確保テープを燃やしてしまった

障子くんは私の横をすり抜けて核兵器に向かう

ヤバイっ!

私は方向転換をしてウミを向かわせようとすると溶け掛けの氷に滑った

「わっ!!」

そのまま転びながらも二体の蛇を向かわせると、轟くんの炎に二体とも一気に焼き払われた

やだっ!負けたくないっ!

必死に最後の情けとして手を伸ばすがその手に掴んだものは何もなく、虚しくも障子くんは核兵器に触ってしまった

「ヒーローチーム!WIN!!」

………っ…………負けた…

私は悔しさに涙も出ない自分の顔を叩いた

「…っ………」

私は立ち上がって轟くんの接着液を溶かす

「手荒な真似してごめんなさい…」

私は壁の接着液を溶かし自由になった轟くんに謝ってから、轟くんの右手の接着液も溶かす

「いや、別にいい。結愛の足は大丈夫か?」

「あっ…こんな火傷くらいすぐ治りますよ…っていま名前で呼びました?」

「あぁ、上の名前が分かんねーからな…嫌だったか?」

「いやいや、大丈夫ですよ。なんなら下で呼んでもらって…」

「わかった…後、敬語は使わなくていい」

「っ…うん…」

「おーい轟くん!尾白くんの氷を溶かしてよ」

「あぁ、わりーな」

とりあえず四人で尾白くんが凍ってる場所に行き、尾白くんの氷を溶かしてからモニタールームに向かった

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