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□体力テスト
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グラウンドに着くと

「個性把握…テストォ!?」

早速みんなの揃ったでかい声がグラウンドに響いた

体力テスト…中学の頃散々だったな…特に反復横跳びが苦手で…まさかあの地獄をこの人達の前で晒すとは…入学初日から無様な姿は見せたくないな


私が肩を落としていると

「死ねえ!!!」

そう聞こえたかと思うと爆風が飛んできた

………………なんすか…今の…えっあの人が投げたの?705m?嘘でしょ…羨ましいなー…派手な個性。てか8種目…………………無理だな…どうしよう…

この学校に入ったからには、絶対にヒーローになるとはいったけど…一位になれる種目ないよ…これじゃやばい…

私は頭をフル回転させて必死に考えていたので、相澤先生の言葉をなんとなく聞き流していると

「除籍処分としよう」

……………………………………はい?

いきなり自分の思考に追い討ちを掛ける言葉が、私の耳に入り込んできた

除籍処分?まじですか…この学校すごいな…やっぱりヒーローになるには厳しい修行も必要なんだよね…今まで頑張ってこれたし…今更諦めらんない…!やってやるよ…8種目…!


「これから三年間雄英は君たちに苦難を与え続けるPulsUltraさ 全力で乗り越えて来い」

最下位…除籍処分…今までの努力を…ここでおじゃんにさせるわけにはいかないよね…ここで成績優秀者になって、少しでも優位に立たなきゃ…

「さてデモンストレーションはここで終わり
こっからが本番だ」

相澤先生の怖いくらいの圧が掛かった言葉を受けてから、第一種目の50m走にはいる。私の出席番号は最後なので、順番待ちをする

だが、みんな早すぎてすぐに順番が回ってきそうだ

とりあえず私はイメージをしてみる

スタートと合図されたら、ウミをゴール地点まで伸ばして牙を地面に刺させて一気に縮める。そうすれば靴は擦れるけど、4秒ぐらいで着くはずだ

頭の中で一瞬でイメージすることを何回も繰り返して自分の順番が来るのを待つ

あっ…私か…

私の前の出席番号の女の子が終わったので、私はスタートラインに立つ

はぁー…心臓うるさい…スタートダッシュ大事だ…リラックスリラックス…

私は蛇を想像する。すると私の髪の毛が二匹の蛇に変わり、私の舌も変化する

あぁ…この姿、大ッ嫌い…

私は誰とも目を合わせないように目を伏せるいつでもイメージできるようにすると

「よーいstart!!」

ロボットの合図が鳴った

私は一瞬で先程のイメージをする。靴と砂が擦れ合う音を聞きながら、一気にゴールまでウミを縮める

「ピピ―3秒49!」

おぉ…思ってたよりも速かった…

私は何もしていないので、息が荒くなることはなかった

次は握力検査か…

ぞろぞろと体育館に移動する、みんなの後ろをトボトボとついていき体育館に移動した



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