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□響香ちゃん
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「お疲れさん!!緑谷少年以外大きなケガもなし!
しかし真摯に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」
そう言ってオールマイトは着替えて教室に戻れと言った。私はみんなと着替えて教室に入る
「いやー!!緑谷はアツかったな!!」
「皆すごくて困ったよー」
なんだか盛り上がっているけれど、どうしてか心が沈んでいる
負けたのもそうだが…
やはり私に足りないものがたくさんあったことにショックを受けている
今までの苦労はなんだったんだ。たった一回訓練をしただけだが、人に負けるというのはすごく悔しい
ヒーロー…向いてないのかも…
蛇といえば正直あまりいいことは思いつかない。蛇は悪いイメージというか嫌なイメージしかないと、誰かに言われたことがある気がする
確かにそのとおりだと納得してしまった自分も自分だが、そう言われないように努力してきたはずだ
こんなところでへこんでらんないよな…
私は自分に喝を入れて先程の反省を改めてする
確かに耳郎さんの言う通り、両手を塞いだ方が優位に立てたはず
しかも葉隠さん一人に伏兵にいかせる作戦も悪かった
そこは根本的に、奇襲をかけて核兵器の部屋にまず入らせないことをすれば良かった
なのに核兵器のある場所での戦闘、これは絶対に危険だし核兵器に傷がついてしまう場合もある
そもそも私の作戦が失敗だった
もう少し綿密に考えていれば…
「ねぇ?ちょっと」
「は、はい…?なんですか?耳郎さん」
「あっ、名前覚えててくれたんだ」
「さっきの講評の時間の時に…」
「そっか、あのさ、さっきの言い方ごめん少しきつく言い過ぎた」
「さっきって…えっと…大丈夫だよ。耳郎さんのいうことはごもっともだし、私もそうすればよかったなって気付けたから…ありがとう」
「お礼言われるとは思ってなかったよ…えー…下の名前何?」
「結愛だよ輪蛇結愛」
「結愛ね、これからよろしく」
「よろしくね、耳郎さんの下の名前は?」
「私は耳郎響香」
「響香ちゃんだねよろしく」
新しい友達も増えてのほほんとしていると、緑谷くんが入ってきた
緑谷くんが加わり一層うるささを増した教室だが、緑谷くんはすぐに出ていってしまった
緑谷くん…どうしたんだろう…
そう思ったが本人がいないので聞けず、そのまま学校が終わり家に帰った
家に帰ると、私は今日の反省を踏まえて自分の筋トレを増やした。後イメージトレーニングも
私はレベルアップしなきゃいけない、ヒーローになるために
こうして私は今日の一日を終えた
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