【音楽は愛故に。】

□第3音
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うん。全員が驚いている。


いい反応ね。笑



「ハッハッハー!そのとーり!亜実は可愛い可愛いMeの娘ナノヨ〜♪」



「まぁ、シャイニーの娘だからってコネとかそんなことしないわ。
ただ、私にも早乙女の名のプライドがある。だからぐたぐた言う前に曲を聞いてくださいね?」



私がそう言うと全員が真剣な顔をしたので音源と楽譜をわたす。



「じゃあシャイニー。1回着替えてまた来るわ。」



そう言って学園長室を出た。









―――side 藍―――



彼女が部屋を出てボクは口を開いた。



「ねぇ、シャイニング。
彼女と血は繋がってないよね?」



だってシャイニングに妻となる人はいなかったハズだから。



「あぁ。だが、戸籍上もしっかり私の娘だ。それにあいつを本当の娘のように思っている。あいつは確かにまだ17歳だ。だが、センスは本物にくわえて 早乙女としてのプライドもしっかり持ち合わせている。あいつの父として…あいつを頼んだぞ。」



…シャイニングがそんなことを言うなんて…。



興味が出てきた。彼女と彼女の曲に。



「おい、親父…。どっかレコーディング室かなんか空いてるか。」



へぇ…。
ランマルが曲に興味を持ったみたいだね。



「第3レコーディング室を使うといい。」



「よっし!じゃあ曲を聞きに行こーう!」



…レイジは本当にうるさいね。



レコーディング室に行き、楽譜を見ながら音源を聞く。」



…正直、楽譜を見ただけですごくいい曲だと分かるし、ボク達の事がよく考えられているって分かった。



聞き終わっても誰も一言も話さなかった。



あの、レイジでさえも。



否、話せなかったんだ。



それほど素晴らしい、いい曲だった。



純粋に“この曲を歌いたい”って思った。



ボク達が固まっているとレコーディング室の扉が開いた。



ガチャ。


「…曲、どうでしたか?」





         ―――side 藍 END―――

   
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