【音楽は愛故に。】

□第3音
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ガチャ。


「…呼んだ?シャイニー。」



わ、一斉にこっちを見た。



「イェース!ナイスタイミングデース、亜実!こちらがQUARTET NIGHTの皆さんナノヨ〜。」



うわー…。敵意丸出し。



「よろしくお願いします。」



私がそう言うと黒崎さんが吠えた。



「おい、親父!!
専属ってコイツかよ!女で、しかもまだ制服着てるガキじゃねぇか!!俺は歌わねぇぞ!」



「ふん。愚民の小娘が作った曲などたかが知れている。俺が歌うわけなかろう。」



「ボクもその意見に賛成だね。実績もないし、その制服は早乙女学園のだよね。卒業してないならちゃんとした曲はまだ作れないんじゃないかな。」



とかカミュさんと美風さんにも言われた。



寿さんは


「ちょっとぉ〜。ランラン、アイアイ、ミューちゃぁん…。」



と一人だけオロオロしてる。



さて、散々言われたけど…。



私にだってプライドはあるし、早乙女の名に恥じない力はあると思ってる。



ちょっとカチンときたから言い返してもいいかな?



シャイニーとアイコンタクトを取るとOKがでたので、やりまーす。



持ってきた楽譜の入っているファイルを片手で持つと



バンッ!!


4人の前の机に叩きつけた。



そして冷めた声で言う。



「貴方達、プロでしょ?ぐだぐだ言ってないでどんな曲でも歌いこなしてみなさいよ。
黒崎さん。ガキだとか女だとか、そんなの曲に関係ない。そんなわがまま言ってんじゃないわよ。
美風さん。実績が全てじゃないわ。それから早乙女学園をナメないでくださいます?
カミュさん。たかが知れているとか、曲を聞いてから言ってくれる?それから私が愚民なら私の親も愚民になるのかしら?」



私が一気に言うとみんな驚いている。



するとカミュさんが口を開いた。



「愚民は愚民とて身分は変わらん。それと随分曲に自信があるようだな。」



「自信?なきゃこの仕事なんて受けないわ。それから…私の親を侮辱するなんて許せないわよね、シャイニー?」



私がシャイニーに話を振ったことに4人は吃驚していると



「…え、ちょっと待って…?」



美風さんが何か気づいたみたい。



さぁ、ネタばらしよ。



「あぁ、すみません。自己紹介がまだでしたね。はじめまして。早乙女 亜実と言います。よろしくお願いしますね?せ・ん・ぱ・い方?」



と言うと



「ちょ、ちょっと待って亜実ちゃん、もしかして、君…。」



「君は…シャイニングの娘なの…?」



「「!!?」」


   

   
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