【音楽は愛故に。】

□第2音
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「ねぇねぇ!俺、一十木 音也!マサと友達?俺とも友達になって!」




か、可愛い!!



「早乙女亜実です。よろしくね、オト!」



と新しく友達になったオトと話してるとふわふわした男の子も来た。



「僕、四ノ宮 那月って言います!なっちゃんって呼んでくださーい!」



「わかったわ。よろしくね、なっちゃん。」



「わぁー!亜実ちゃん可愛いですっ!はい、ギュー!」



「う、わっ」



ギューーーーーーッ



く、くるしいっっ



「おい、那月!亜実が死にそうだっての!」



翔に助けてもらってなっちゃんから逃げる。



「レディ。俺は神宮寺 レン。よろしくね。」



「よろしく……って、え…?」



「?どうしたんだい?」



みんな不思議そうに見てくる。



「じん、ぐうじ…?」



私がそう漏らすとマサが気づいてくれたみたいで隣に来てくれた。



「…貴方は神宮寺財閥の人間なの?」



自分でも吃驚する程の冷たい声が出る。



「…そうだよ。神宮寺家の三男だ。それがどうかしたのかい?」



「そうね。1つお願いがあるわ。」



私がそう言うとみんなが吃驚してこっちを見てくる。



「レディの願いなら叶えるさ。」



「そう。なら、私に関わらないで。私、神宮寺財閥が大ッ嫌いなの。」



冷めた目で神宮寺 レンを睨む。



…わかってる。神宮寺レンが悪い訳じゃない。



でも、私の家族を壊したのは貴方の父。



…もう、ほんとにやだ。



思い出しただけで涙が滲む。



「…ッレディ、どうしてだい?理由を教えてくれないか?俺は君の「ッ神宮寺ッ!!」…聖川…。」



神宮寺レンの言葉を遮ってマサが神宮寺レンを呼んだ。



もう、私が限界なのがわかったのだろう。



私はマサに連れられて教室を出た。


  


 
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