【音楽は愛故に。】

□第5音
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次の日、私は全快で学園に行くことが出来た。




「お!亜実、おはよ!お前、もう大丈夫なのか?」




「あ、翔!おはよ!大丈夫だよー!」




クラスに入ると翔が話かけてくれた。


久しぶりだ。



「聞いてくれよ!4日も休みが2人いてさ〜。トキヤも休みだったんだぜ?」



トキヤも…?仕事、忙しいのかな…。
曲、早く作れてよかった。



「やぁ、ハニー。体調はもうへいきなのかい?」




「うん!もう平気。…昨日はありがとう。」




レンが話かけて来た。


今までなら逃げてるけど、もうそんなことはしない。



「え!何、お前ら仲良くなったの!?」



と翔が驚く。



ま、無理もないか。



「あぁ。わだかまりはなくなったよ。ね、ハニー。」



「ね!」




と3人で話しているとトキヤが来た。



「おはようございます。」




「あ、トキヤ!おはよ。」



「お久しぶりですね。曲の方はどうです?」



「お前…。第一声がソレかよ…。」



と翔が呆れてるけど、




「おや、私はちゃんと"久しぶり"だと言いましたが?」



とかトキヤも応戦してるし…。笑



レンもクスクス笑ってる。



「2人共、おしまい。はい、トキヤ、曲。」



と楽譜を渡すと2人はビックリした様子で私を見てきた。




「おまっ…!はぁ!?まだペア決まってから4日しこたってねぇよ!?」




「…さすがですね。曲も素晴らしい。」




レンが意味ありげに此方を見てくるけどスルー。




そしてリュウが来たのでHRとなった。





HRで連絡事項をボケーっと聞いていると




「お、そうだ。亜実はHRが終わったら学園長室なー。」




!?




ま た か よ っ !!





えー…。



久しぶりに学校来たのに…。



「はぁ…。」




3人が同情の視線を向けてくる。




私は溜め息をついて学園長室へ向かった。




      
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