【音楽は愛故に。】

□第2音
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今日は早乙女学園の入学式。



…なんだけど、私がいるのは学園長室。



私はシャイニング事務所の新しくできるユニットの専属作曲家をシャイニーから任されていて、今はデビュー曲のデモをつくっている。



シャイニーは
“youは早乙女学園で学ぶことはもうなにもありまセーン!アイドルと作曲家の卵達と交流して学園主席でいればOKナノナノ〜♪
よって、youには仕事をしてもらいマース!”



とか言って入学式に行ってしまった。



新しくできるユニットは【QUARTET NIGHT】という4人組。



1人目は寿 嶺二さん。得意楽器はマラカスで、バラエティーとかによく出ている。
2人目は黒崎 蘭丸さん。得意楽器はベース。ロックが好きな熱い男でお肉が大好き。
3人目は美風 藍さん。得意楽器はシンセサイザー。顔だし活動が初めてで、ミステリアスな人。
4人目はカミュさん。得意楽器はチェロで、シャイニング事務所唯一の外国人アイドル。シルクパレスの伯爵様。



…本当にバラバラな4人が集まったな…。



でも、4人の声質は相性がいいから絶対いいハーモニーが生まれる!



でも…難しいぃぃいぃぃ!!!



悶々としているとバンッ!と勢いよく扉が開いて入ってきたのは



「「あ!いた!!」」



へ?



「リン!リュウ!」



「も〜!入学式に居ないと思ったらこんなとこに居たのね!」



「ったく。どーせあの親父が言ったんだろ?」



さすが、リュウ。分かってる。



この2人はシャイニング事務所の最高戦力のアイドル兼取締役の日向 龍也と女装アイドルの月宮 林檎。



私がシャイニーの所に来てから仲良くしてもらっていて、シャイニーと一緒に私に音楽の知識とかを叩き込んでくれたのもこの2人だ。



あ、そうそう。神宮寺財閥のパーティーの後、私は正式にシャイニーの娘になったんだ。



だから早乙女の名に恥じぬように頑張らないと!



そんな風にリン達と話をしてると、天井からシャイニーが降ってきた。



「お疲れサーマデス、龍也サンに林檎サーン!」



「ったく。普通に登場できねーのかよ…。」



なんかごめん、リュウ…。



「そうそう、亜実。1週間後にQUARTET NIGHTの4人と顔合わせがありマース!それまでにデモを完成させといてクダサーイ。」



「うん、分かった。」



「OKOKデース!じゃあyouは教室に行っちゃいなヨ♪」



パカッ



「わ。」



シャイニーの机の前にたっていたら、床が開いて落とされた。



はぁ。家だけならまだしも、学園にまでこんなしかけを作ってるなんて…。



落ちるとき、リュウとリンが焦ってたから後でもう一度顔を見せに行こう。



そんなことを思いながら滑り落ちていた。



   
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