小説

□ダイヤのA沢村栄純争奪戦U
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オフの日沢村がいる五号室で事件が起こった。倉持が朝起きると二段ベッドの下にはふくらみがあった。今日はみんなと出かける日にも関わらず遅刻させるわけにもいかないので起こしてやることにした。


「おい、起きろ」


しかし返事は帰ってこない。しびれをきらして沢村の布団をはがすとそこには3歳ぐらいの子供がいた。見た目は髪は茶色がかった黒の癖っ毛で目が大きい琥珀色の瞳。沢村と酷似していた。


「自分の名前を言ってみろ。」

「さわむらえいじゅん、16さい。」

「俺の名前を覚えてるか?」

「もっちせんぱいでしょ?なにいってるんですか?」

「沢村自分の体を見てみろ。」

「ん?あれ?からだがちいさい…。
こどもになってる〜!?」

「どうしましょう!!!!」

「とりあえず食堂に行くぞ。」


俺はとりあえず沢村をだっこして食堂に行った。沢村をだっこして顔がゆるんでるのは言うまでもない。
食堂の扉を開けるとかなりの人数が集まっていた。当然目が行くのは沢村のほうで…。


「倉持、お前いつから子供育ててやがんだ!!!」


伊佐敷が倉持に襲いかかろうとしたときに沢村が


「スピッツせんぱいやめてくだせぇ!!」

「誰がスピッツだ!!沢村何度言ったらわかるんだ!!!!」

「ごっごめんなさい〜!」

「「「「えっっ???」」」」

「お前、まさか沢村?」

「そうです…」

「「「「はぁぁぁ〜!!!!」」」」


あるものは顔を赤くし、またあるものは気絶をしていた。


「で、どうするの?沢村がこの姿なら出かけないよ。」

「この姿でも行けますよ!」

「ダメ。変な虫(特に御幸)がいたらどうするの?」

「そうだぞ。この世の中には変態(特に御幸)がたくさんいるからな。」

「誘拐犯(特に御幸)がいてさらわれたらどうする?クリス先輩がこの世の終わりのような顔するぞ。そんなクリス先輩見たいか?」

「みたくないです。」

「ならこうしよう。沢村にあう服を買う人と沢村のお世話をする人、不審者(特に御幸)から守る用心棒の人にわけよう。特に用心棒を増やさなきゃだめだけど…。」

「なら一年生と倉持、前園達が沢村の用心棒兼お守り役で頼んだ。一応監督達に沢村の事を報告しといて沢村連れて。」

「「「「はい!!」」」」

「俺たちはマネージャーと買い物。」



こうして沢村のために着々と準備していった。
一方倉持たちは沢村を連れて監督たちがいるスタッフルームに行ったがその道中沢村はユンrの中へと落ちていった。スタッフルームの扉を開けると監督たちがミーティングをしていた。が一斉に沢村の方を見た。事情を話して驚きはしていたが沢村の方を見た監督は土もないのに何かを書き始めた。何も見えないが…。よく見ると監督の耳が赤い事に気づいた。


(((監督照れてる!!??)))


「今日が休みでよかったが沢村がもしこのまま戻らなかったら職員に話すしかない。このまま様子見だな。」


沢村が身じろぎをして目を覚ました。寝ぼけてボスぅ…と言っていたがまた眠ってしまった。俺たちは退出して沢村をベッドに寝かせつけるために5号室に戻った。


「かわいかったですね。」

「子供になってもならなくてもある意味心臓に悪いがな…。」



5号室のベッドに寝かせつけるとドアがドンドンと激しくたたく音がした。


「開けて〜!俺も沢村の世話をしたい!みんなひどすぎる。俺を変態扱いしやがって…。沢村、俺のところに来たいよな?」

「沢村は寝てるんだよ、おととい来やがれ!」

「ひどいよ倉持君!」


うるさいやつを強制的に部屋に排除した。しばらくは戻ってこないだろう。買い物組が帰ってきて沢村に服を着せた。女子の力が強すぎて沢村はマネージャー達のおもちゃにされた。いろんな事をしてたわいなおしゃべりをし一日過ぎれば沢村は元の姿に戻っていた。一日沢村が子供の姿になったのは沢村からの恩返しではないかと時々思うことがある。




しかし沢村が幼児化した原因は沢村から遠ざけていた人物がした事とは誰も知らない。

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