小説
□ダイヤのA沢村栄純争奪戦
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事の始まりは沢村の一言から始まった。
「春っちの誕生日はまだなんだよな?」
「そうだよ」
「絶対にお祝いしてやるからな!!」
「栄純君ありがとう!!そういえば栄純君の誕生日はいつなの?」
これは誰もが聞きたかった事だった。天然無自覚の小悪魔の沢村栄純は謎が多い。みんなが聞き耳を立てていた。
「俺の誕生日すぎたけど…」
「えぇ〜!!!」
「誕生日いつだったの!!!」
「5月15日だけど…」
「倉持は知ってたのか?」
「いいや全然知らねえ…」
「どうして言わなかったの!?」
「その時はみんなに疎まれてたときだったから…」
「僕には言ってほしかったな…」
「そんな悲しい顔するなって…来年すればいいじゃねぇか?そうだ、明日はオフだろ?一緒に出掛けようぜ?」
「その時にプレゼント送るね!!」
「僕も祝いたい…」
「もちろんだよ!(邪魔しないでよ降谷君。)」
「ありがとう。(独り占めしないでよ。)」
「俺は球受けてやるぜ」
「結構です。」
「何でだよ!お前の気が済むまで受けてやるから!いつも球捕ってねぇからさ…なぁ、球捕るから、てか捕らせてください!!!」
「御幸必死だな…マジでキメェ…」
「倉持君…慰めて?」
「君付けすんな!」
「沢村俺は明日用事あるから祝えないけどから揚げのおいしい店紹介するから行っておいで」
「ノリ先輩、ありがとうございます。」
「ちょーっと待ったー!!!」
「沢村俺たちも祝わせてよ」
「お兄さん!?それに先輩方も!?」
「沢村、俺たちと映画館に行かない?」
「俺と将棋をしないか?」
「それ毎日してんじゃねぇか…。俺からはこの少女漫画貸してやる。」
「皆さん、ありがとうございます!この不肖沢村、皆さまに誕生日を祝っていただけるとはますます感謝します!!!」
しかしその当日沢村の身に問題が起きた。