アルスマグナの後輩になる話。

□かわいい先輩
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「というわけで、おはようございまぁす・・・」


タツキ先輩の部屋に到着。

がちゃっとドアをあけて部屋に入ると


「わお、ファンシー」


先輩の荷物が散乱していた。

しかも、どれも、かわいい。ファンシー。黄色い。


「下手したら私より女子力高いぞ…」



先輩が寝ているベットに近ずくと、コンちゃんを抱いて寝ている先輩。


・・・ピンクのウサギを抱いて寝ている、

黄色いウサギのパジャマのかわいい先輩。

そしてそれを見に来た水色のウサギの後輩・・・。

「カオス。」


さて。


襲うか。(by先生


「ええと・・・コンちゃんをぬく・・・?
それやっていいの?」


かるく、呪われる気がする。


「・・・すいません。最後の手段にします。
ええと、次は・・・」


ほっぺをつねる・・・。

ニコラジでぽこたさんと先生にやられてたやつですか。


「失礼しますぅ・・・」


「ふにぃ・・・。」


・・・ふにぃ!?
そんな言葉久しぶりに聞いたよ!?


「(ぷにぷにかよ・・・。)」

「はぎゅーぅ・・・」

「かわいい!!」


はっ!!こんなことしてる場合じゃない!
次のステップにいかねば。


「ええと、つーぎーはーぁ・・・
・・・ないっ、・・・だとっ!?」


さっそくラスボスじゃないか!?


タツキ先輩に申し訳ないというより、

コンスタンティン様に呪われる。

ということの方が強い。


「うぅー・・・、しかしメイトちゃんのためっ。失礼します!!」


さっ。


「んっ・・・!コンちゃんっ!?」

「っうわ・・・!?」


コンちゃんをとった瞬間、タツキ先輩は覚醒。

私の手元にバッと手を伸ばしてきた。

そして私は、先輩の方に倒れるっ・・・と。


「おぉっと!・・・あっぶなぁーぃ。」


倒れないように横に手をついた。

結果、先輩を押し倒すようになるわけで。

それに気づいた先輩が顔を真っ赤にするわけで。


「!?サク!?」

「どっ、どうも・・・」


こっちまで、恥ずかしくなって、罪悪感に襲われる。

急いで先輩から離れた。

さっとカメラを構える。


「えっと・・・おはようございます。」

「え?・・・え?」

「ドッキリでーす。」

「先生・・・昨日・・・来ないって・・・いってた・・・よねっ?」

「一応・・・言ってましたけど・・・。先輩。時間見てください。」

「えっ・・・?・・・あっ!!」

「バリバリ。遅刻ですよ。」

「うわああああ!?どうしよっ先生!!怒ってた!?」

「怒ってたから、こうなったんじゃないんですかねぇ・・・」

「うそぉぉぉぉぉ!?」

「・・・・ww
嘘ですよww先輩がかわいいからですよww」

「うぅ・・・、あんまりうれしくない・・・」

「ww
さて。反省会いきますよ。
先生が待ってます。」

「はぁーい・・・。あ。サク。」

「なんすかー?」

「それ。似合ってるよ。さっきコンちゃんのお友達かと思った。」

「お友達には変わりませんね。」

「あー、そういうことじゃなくて・・・」

「?どういうことですか?」

「・・・すごく。かわいい。よ?」

「・・・あぁー。もう先輩。ずるいなぁ・・・。」


真っ赤になった顔で、声を絞り出していうなんて。


「かわいすぎかよ。」

「・・・すごく。かわいい・・・。
ふふっ、言えた。
かわいい。かわいい。・・・」


二人の会話は成立してなかったし。

二人とも顔が真っ赤だし。

二人とも、ウサギのパジャマを着てるし。



二人とも恥ずかしくてテンパってたけど。

一番距離が近くなった夜明けだった。
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