アルスマグナの後輩になる話。
□なんとなく、分かってた。
2ページ/3ページ
「ちょっ・・・!?っえ!?なんっ、なんでここにサクがっ!?」
「あのっ、ドッキリです。はい。」
片手のカメラをパク君につきだす。
「ドッキリ!?・・・・うわ、嘘ー・・・・」
「ほんとでーす」
パク君に少しスイッチが入った。
ニコラジとかで見る、かわいくていたずらっぽい顔。
「まんまとやられたーww」
「やっちゃいましたww。感想は?」
「はいっ!?えっと、どきどきしました!!パクウィトでした!!」
「・・・っはい!今回のターゲットのパク君でしたー。」
・・・なんとか、無事に撮影がおわった。
「・・・・`ねぇ。サク?」
「・・・あっ!ごめんなさい!重いよね!!」
今、自分がパク君の上にいること忘れていた。危ない危ない。
「いや、別に大丈夫だけど。・・・・なんで僕の上にいたの?」
「えっと・・・」
あなたが引っ張ってきたんですー。
なんて。言えない。
いえない。なにがあっても。恥ずかしすぎて言えない!!
その後の関係を見据えて。言えない!!!
「ちょっと、転んで。」
「別に僕、痛くなかったよ?」
なんでこの人はいらないところでカンがいいんだ?これ以上掘り下げないで欲しい。
「寝てたからじゃないですか?うん。きっとそう。ごめん。すぐ退くから。」
「え・・・?嫌だよ。」
「うぇ?・・・っ、うわっ!!」
本格的に抱き寄せられた。
「あの?パク君?どうしたの?」
「ごめん。かわいくてつい。」
「うぅ・・・、理由になってない・・・。・・・恥ずかしい、から。やめて。ください。」
「・・・・付き合ってるみたい。じゃない?」
「はっ・・・!?」
「あーww、顔あかーい!タツキ先輩みたいだよ?ww」
「っ!?やめてっ。はーなーせー!!」
パク君の腕の中で暴れたから、流石にパク君も腕を離してくれた。
解放された私の顔が真っ赤だったのは言うまでもない。
「あー!もうっ!!先生達の所に行きますよ!!反省会です!!」
「はいはーい!!」
さっきあんなことがあったとは思えないテンションだ。
私の顔はまだ微かに赤みが残っていた。
「・・・ホントになったらいいね。」
パク君の小さい呟きは、私の耳にもカメラにも聞こえなかった。
パク君が神生先輩と泉先輩にこっぴどく叱られたのは、このあとの話。
次 あとがき