大空

□標的6
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ランボが気になり、部屋から飛び出したニナは階段を駆け降りていた。


「あらニナちゃん丁度よかったわ。この子リボーン君のお友達でしょ?」


階段を降りていると玄関前でボロボロのランボを連れた奈々がニナに声をかけた。
ケンカしちゃった?と聞いてくる母にそんなレベルじゃなかったと心の中でツッコミをいれる。


「そう、ちょっとケンカしちゃって!後は私が面倒見るから!」

「じゃあ母さんはご飯作るからお願いね」


笑顔で台所に戻っていく奈々に苦笑いを浮かべて見送ったニナはしゃがんでランボに目線を合わせる。


「ランボ?痛いところない?」


泣いてはいるものの、こくんと頷く事で意思表示をしたランボに安心したニナはランボを抱えて立ち上がる。
抱えられたランボがニナの肩に顔をうずめたのでランボの涙と鼻水がつくことになったがここは我慢。

(痛いところないのか…頑丈な子だな)

ランボの様子をよく見るが、大した怪我を負っていない事が分かる。負っているとしたらかすり傷程度だ。が、その体は全身ススだらけだ。


「お風呂入ろっか」








お風呂で暴れるランボに苦戦を強いられたが何とか綺麗にしたニナはリビングでランボの傷の手当てをしようとしていた。


「ランボさん痛いのヤダ!」

「ランボは強い子でしょ?消毒も出来ないランボはかっこ悪いね」


そう言って救急箱を片付けようとしたニナだったが、勝算があった。


「ランボさん強いもんね!
消毒なんてへっちゃらだもんね!!」

非常に扱いやすい
押してダメなら引いてみるとコロっと態度を変えるのだ。

手当てが終わり、ランボの好物が飴玉であることを思い出したニナは台所から飴玉をもってきた


「よく我慢できたね。はい飴玉好きなんでしょ?」

「やったー!
ランボさん強い子だもんね!
だってランボさんの夢はボヴィーノファミリーのボスになって全人類をひざまずかせることだもんね」


きゃっきゃと喜びながら恐ろしいことを言ってのけたランボに苦笑いを返しながらニナは問いかけた。
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