大空

□標的2
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暴君家庭教師なヒットマンが住みついてからしばらくたった今日この頃。相変わらず銃を向けられる日々が続き、家の中に私にとっての潤いが日を追うごとにだんだんと無くなっていく。

いや、もしかしたらリボーンを我が家に招き入れた(招き入れた覚えはないが)時から沢田家は既に砂漠と化していたのだろう(もっとも母にその自覚はないのだが)憂鬱な気分で教室の扉に手を掛ける。


「おはようニナちゃん」

「はよーっす」

「おはよう京子ちゃん、花ちゃん!」


あぁ…学校がオアシスのようだ
朝の平凡で日常的な会話にさえホッとする。


「どうしたのよニナ。妙に嬉しそうだけど」

「うん、花ちゃんと京子ちゃんがいるからだよー」

「ふふふっ、嬉しいなー」


学校にきて嬉しいと言うほど家で何かあったのではないのか、とニナの答えに眉を潜める花はこの状況を正しく理解している。(京子はニナの答えに素直に喜んでいるが)
ーまぁ話したくないのだったら詳しくは聞かないでおこうと思考を切り替えた花は今朝から話題になっている事を口にする。


「ニナ知ってる?
今日転入生がくるらしいわよ」
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